『星の王子さま』
「「今だから読み返したい本シリーズ」第1弾『星の王子さま』」(『しくじり先生 俺みたいになるな!!』テレビ朝日)
→ http://www.tv-asahi.co.jp/shikujiri/backnumber/32/
『星の王子さま』は、1943年に出版され世界200以上の国と地域で翻訳出版されている名作作品。この物語を中田先生が独自の見解で紐解き、教訓を導いていきました。
物語に登場する6つの星は、それぞれあるものの象徴であり、人が人生で溺れがちなものだと中田先生は解説。そして運命の人とは突然出会うものではなく、相手を大切にしながら過ごした時間が少しずつ相手を“運命の人”にしていくということを教えてくれました。
「2016年05月21日(Sat) おとなは、だれも、はじめは子どもだった。」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20160521
「2016年02月02日(Tue) 『星の王子さま』の真実」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20160202
「2013年11月28日(Thu) おとなの人というものは、そんなものです。」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20131128
「2013年04月15日(Mon) Le Petit Prince」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20130415
「2007年04月04日(Wed) 実業屋さん」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20070404
「2006年04月04日(Tue) 内藤濯と『星の王子さま』」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20060404
小さな王子は言います。
あんたたち、ぼくのバラの花とは、まるっきりちがうよ。それじゃ、ただ咲いているだけじゃないか。だあれも、あんたたちとは仲よくしなかったし、あんたたちのほうでも、だれとも仲よくしなったんだからね。ぼくがはじめて出くわした時分のキツネとおんなじさ。あのキツネは、はじめ、十万ものキツネとおんなじだった。だけど、いまじゃ、もう、ぼくの友だちになっているんだから、この世に一ぴきしかいないキツネなんだよ。
あんたたちは美しいけど、ただ咲いているだけなんだね。あんたたちのためには、死ぬ気になんかなれないよ。そりゃ、ぼくのバラの花も、なんでもなく、そばを通ってゆく人が見たら、あんたたちとおんなじ花だと思うかもしれない。だけど、あの一輪の花が、ぼくには、あんたたちみんなよりも、たいせつなんだ。だって、ぼくが水をかけた花なんだからね。覆いガラスもかけてやったんだからね。ついたてで、風にあたらないようにしてやったんだからね。ケムシを ── 二つ、三つはチョウになるように殺さずにおいたけど ── 殺してやった花なんだからね。不平もきいてやったし、じまん話もきいてやったし、だまっているならいるで、時には、どうしたのだろうと、きき耳をたててやった花なんだからね。ぼくのものになった花なんだからね。
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,内藤濯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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星の王子さま バンド・デシネ版 (Le Salon des livres)
- 作者: ジョアン・スファール,池澤夏樹
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「かんじんなことは、目に見えない」と王子さまは、忘れないようにくりかえしました。