怨親平等
「靖国神社に会津藩など『賊軍』も合祀を 亀井静香、石原慎太郎両氏が申し入れ」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/politics/news/161012/plt1610120024-n1.html
亀井静香元金融担当相や石原慎太郎元東京都知事らが12日、東京・九段北の靖国神社を訪れ、西南戦争で倒れた西郷隆盛や戊辰戦争で敗れた旧幕府軍など「賊軍」とされた戦没者を合祀するよう徳川康久宮司に申し入れた。
亀井、石原両氏らを呼び掛け人に、自民党の二階俊博幹事長や中曽根康弘元首相、村山富市元首相ら政界関係者のほか、稲盛和夫京セラ名誉会長ら財界人も賛同者になっている。
申し入れ書では「賊軍と称された方々も、近代日本のために志をもって行動した」とした上で、「過去の内戦においてお亡くなりになった全ての御霊を合祀願う」としている。
亀井氏は申し入れ後、記者団に「(合祀は)世界の中で日本が平和を発信をしていく基本になる」と語った。靖国神社側は「ただちにそういたしますとは言えない」と述べたという。
「『西郷隆盛や新選組、靖国合祀を』 石原氏らが申入書」(朝日新聞)
→ http://www.asahi.com/articles/ASJBD5HRTJBDUTFK017.html
「靖国に明治維新の『賊軍』合祀を 亀井、石原氏ら要請」(日本経済新聞)
→ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE12H0K_S6A011C1PP8000/
怨親平等という言葉がある。
日本には古来、敵も味方も平等に弔う風習があった。
元寇の際には元の戦死者をも弔ったという。また、島原の乱においては異教徒であるキリスト教徒も弔った。
敵国であろうと、異教徒であろうと、平等に弔うのが日本の怨親平等である。
幕末、各々が各々の立場において己を捨てて命がけで戦ってきた。
勝者の歴史だけが歴史ではない。
幾人の 涙は石にそそぐとも その名は世に 朽ちじとぞ思ふ
── 松平容保
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