一日一言「親子の愛」
十月二日 親子の愛
安政二年(西暦一八五五年)の今日、江戸に大地震が起こり、藤田東湖は母を助けようとして、自分は圧死した。親を思う子の心にまさるものは子を思う親の心というが、お互いの思いやりがあってこそ、人間が万物の頂点に立つものとしてその姿を見ることができるもので、親子の愛は、人類の愛情の根本である。
〈明治天皇御制〉
むらぎもの心つくして報いなむ おほし立てつる親の恵を
たらちねのみ親の教あら玉の 年ふるまゝに身にぞ沁みける
祖母が事あるごとに、言っていた。「親思う心にまさる親心」と。
親思う心にまさる親心 けふのおとずれ何ときくらん
── 吉田松陰(『辞世』)
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