2016-07-17 一日一言「命を懸けて守るもの」 七月十七日 命を懸けて守るもの 人はそれぞれ心の奥に大事なものを持っている。これは各自が崇拝する神がおられるところである。世の中を生きていくうえで、一歩も二歩も他人に譲ることはいいが、人がもし自分の心の中を荒らそうとしたならば、周囲にあるものまでは許すとしても、自分の心中にあるものは命を懸けて守ることこそまごころである。 皆人の詣る社に神はなし心の中に神はまします 千早振る神の社は我が身にて出る入る息は外宮内宮 ── 新渡戸稲造(『一日一言』)