NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

自己啓発の落とし穴

「よくある自己啓発系アドバイスにひそむ落とし穴」(ライフハッカー
 → http://www.lifehacker.jp/2016/04/160401advice_finding.html

Pick The Brain:よくある自己啓発系のアドバイスはあまり良いものではありません。

「自分の情熱を信じて」
「自分にとって意味のあることを見つけよう」
「自分の本当の目的を探そう」

などなど。どれも言っていることは正しいのかもしれませんが、そこには裏の意味が隠されています。
世界に名だたる大企業が、水や新鮮な野菜、緑のある空間など生活に必要不可欠な資源を奪うように、一般的な自己啓発アドバイスは、生活に不可欠な要素を奪います。自分にラベルを貼り、格好良くするかわりに、これまでたくさん持っていたものを不足させるのです。

  • それは、平凡な毎日と情熱との距離を広げます。
  • それは、意味に根拠を求めます。
  • それは、目的を尊い絶対的なものとして擁護します。


自己啓発系アドバイスは心地良い状態を好む

よくある自己啓発系のアドバイスは、大体、次のようなことを言っています。

  • 自分がやるのが好きなことを書き出す。
  • 自分が本当に上手なことを誰かに聞く。
  • 「明日死ぬとしたら、何がしたいか?」を自問する。

誰もがやりたがる、心地良いアドバイスです。特に、自分の好きなことを書き出すのは楽しく、会社に居ても、家でゴロゴロしていても、行動を何ひとつ変えなくても、素晴らしい人生や、もっとすごい自分を見つけられるようで興奮します。
ご存知のように、人間は心身共に安定を好みます。決まったルーティンや特定のパターンをこなすことに慣れており、いつもと違うことを好みません。これは生き抜くための知恵のひとつですが、このアドバイスのようなことばかりしていたら、変化することもなく、一生リスクのない想像の世界に閉じ込められたままです。


自己啓発系アドバイスは間違った問いの答えを探している

わかっているかもしれませんが、真実というのは格好良くも、心地良くもないことが多いです。そして、格好良くも、心地良くもないものというのは、往々にして売れません。
だから、よくある自己啓発系アドバイスはずっとひどいままなのです。真実は、日陰の場所で我慢強く、努力して見つけてくれる人を待っています。
真実を見つけられるのはこんな人です。


・情熱は努力では止められない
 本当の情熱というのは、人生や生活のあらゆるところでほとばしる、力強く、抑えきれない感情です。


・意味はあらゆるものの中にある
 苦痛に感じることや家事をすることから、テトリスで遊んだり、がんの治療をしたりすることまで、あらゆることに意味はあります。


・目的が生活の質を決める
 私は、この記事を書くのと同じような目的意識を持って、祖母に会いにいきました。私は、大学の論文を完成させるのと同じような目的意識を持って、この記事を書きました。


進むべき特別な道や、追いかけるべき大きな夢などないのだと、がっかりしないでください。どんな人生を歩んでいても、それを明るく意義のあるものにできるというのは真実です。
したがって、「人生の目的は何ですか?」とか「あなたの情熱は何?」と聞かれたときは、うつろな顔を上げて、正しい答えをくれる人ではなく、正しい問いを投げかけてくる人こそが真実を探し求めているということを思い出してください。
聞こえの良いアドバイスや考え方には耳を貸さず、心地良い慣れ親しんだルーティンから離れ、その下に隠れている真実を暴きましょう。
簡単なことではありません。実際、痛みや恐怖もあるでしょう。本当の真実はぬるま湯のような毎日には存在しません。だから、なかなか見つけられないのです。このことに気付いたら、感じ方を教えるようなものを疑わしく思う習慣が身につき、独自の考えや感情を開放し始め、思うままに人生を歩み、おそらく本当に探していたものが見つかるでしょう。

The Dirty Truth Behind Finding Passion, Meaning, and Purpose In your Life|Pick The Brain