NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

強靱な日本

5年前の今日より。

「『国民の強靱さ』称賛 ルース米大使」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110314/amr11031418530007-n1.htm

 ルース駐日米大使は14日、記者会見し、「難局に対して日本国民は強靭(きょうじん)さを示し、礼節を保って互いに助け合っている」と述べ、東日本大震災被災民らの落ち着いた行動や政府の活動を称賛、菅直人首相が「戦後最大の危機」とした被害にも「日本人は対応能力を持っている」と激励した。

 深刻化する福島第1原発の事故について、ルース大使は日本側と緊密に連絡を取っているとし、「米エネルギー省や原子力規制委員会の専門家が必要であればいつでも支援を行う用意がある」と話した。

 大使はまた、被災地の東北5県に約1300人の米国人が居住しているが「死者や重傷者がいるという報告は受けていない」と述べた。


「社会秩序、助け合いを称賛 復興に期待も、海外報道」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110313/amr11031322200004-n1.htm

 海外では、東日本大震災の甚大な被害にもかかわらず、社会的秩序を保って互いに助け合う日本人の姿を称賛したり、日本の復興を願うメディア報道が相次いだ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは12日付で「不屈の日本」と題する社説を掲載、「大自然からの打撃に遭っても生き延びるための備えを、日本人がどれほどきちんとしているか指摘せずにいられない」と防災システムや建物の耐震設計をたたえた。

 ロシア・タス通信のゴロブニン東京支局長は「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も存在している」と称賛。「ほかの国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力、略奪などの報道がいまだに一件もない」などとした。

 13日付の英紙インディペンデント・オン・サンデーは1面トップで日の丸の赤い円の中に「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」と日本語で大見出し。「日本は津波の被害から立ち上がろうと闘っている」と報じた。


「中国、日本人の冷静さを絶賛 『マナー世界一』の声も」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/chn11031219080002-n1.htm

 地震多発国で東日本大震災への関心が高い中国では12日、非常事態にもかかわらず日本人は「冷静で礼儀正しい」と絶賛する声がインターネットの書き込みなどに相次いでいる。短文投稿サイト「ツイッター」の中国版「微博」では、ビルの中で足止めされた通勤客が階段で、通行の妨げにならないよう両脇に座り、中央に通路を確保している写真が11日夜、投稿された。

 「(こうしたマナーの良さは)教育の結果。(日中の順位が逆転した)国内総生産(GDP)の規模だけで得られるものではない」との説明が付いた。

 この「つぶやき」は7万回以上も転載。「中国は50年後でも実現できない」「とても感動的」「われわれも学ぶべきだ」との反響の声があふれた。大震災を1面で報じた12日付の中国紙、環球時報も「日本人の冷静さに世界が感心」との見出しで報じた。


「『日本には人間の連帯が今も存在している』 タス通信東京支局長」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110313/erp11031320280010-n1.htm

 ロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(電子版)は13日までに、東日本大震災の甚大な被害にもかかわらず日本人が社会的秩序を失わず、互いに助け合う姿を「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も存在している」と称賛するゴロブニン・タス通信東京支局長の記事を掲載した。

 ゴロブニン支局長は、震災を「第2次大戦直後の困難にも匹敵する」大災害だとしつつ、「重要なのは、ほかの国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力、略奪などの報道がいまだに一件もないことだ」と指摘。

 震災当日の11日、公共交通が止まってサラリーマンが帰宅の足を奪われた東京でも「人々は互いに助け合っていた。レストランや商店はペットボトル入りの飲料水を無料で提供し、トイレを開放した」と驚きをもって伝えた。


「NYタイムズが支援コラム 阪神大震災時の東京支局長」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/amr11031211400005-n1.htm

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、東日本大震災について「日本への同情、そして称賛」と題するコラムを掲載した。執筆者は阪神大震災時に同紙東京支局長だった著名記者ニコラス・クリストフ氏で、日本人の強い精神をたたえ、今後の復興への期待を示した。

 コラムは「きょう、私たちの気持ちは皆、日本の人々とともにある」と訴えた。阪神大震災の取材の際、商店の襲撃や救援物資の奪い合いが見られず、市民が「勇気と団結、共通の目的の下に」苦境に耐えていたことに感嘆したと説明し、「仕方がない」「我慢」という日本語を紹介した。

 「日本の人々には真に高貴な忍耐力と克己心がある」とたたえ「これからの日々、日本に注目すべきだ。間違いなく学ぶべきものがある」とした。


「『被害の中でも規律保つ』インド紙が称賛の声紹介」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110313/asi11031319340002-n1.htm

 天井や壁が完全に崩れ落ちるような災害の中でも、すべての規律が保たれていた-。インド紙ビジネスラインは13日付で、日本への出張中に被災したインド人技術者が日本人の冷静な対応を称賛する声を紹介した。

 インドの部品メーカーの技術者らは栃木県内にあるホンダの研究開発施設を訪問中に被災。「素晴らしい緊急時の態勢ができていた。すべてが精密時計のような動きだった」。揺れが収まると社員らは集合場所に素早くそろい、あらかじめ決められた各自の役割をきびきびとこなしたという。

 施設から市内に出ても大きな混乱はなかったといい、「冷静さが保たれており、通信状況も含めてすべてが秩序だって行われていた」と評価した。


「怒号もけんかもない 『強い国』と越メディア」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110313/asi11031322300003-n1.htm

 「怒鳴り合いもけんかもない」「本当に強い国だけがこうした対応ができる」。ベトナムのメディアは、東日本大震災での日本人の冷静な対応ぶりを、在日ベトナム人らが驚き称賛する声を伝えた。

 「防災訓練を受けていても怖いはずなのに、誰もパニックに陥る人はいない。自分の仕事に集中し、連絡を取り合っていた」。日本で働くある女性はインターネット新聞に「われわれが学ぶべき多くのことが分かった」と語った。

 ある留学生は、長い列をつくってバスや公衆電話を我慢強く待つ光景などを挙げ「皆が冷静に秩序だって行動していた」と称賛。別の留学生は、教師が子どもたちを誘導する姿など、行政当局者から民間人までの素早い対応ぶりに驚いたという。

 さらに「こうした強さゆえに、日本人は世界で最も厳しい条件の国土で生き抜き、米国に並ぶ経済レベルを達成できたのだ」とたたえる声も伝えられた。


「『日本人には道徳の血』 中国紙、市民の冷静さを称賛」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/international/update/0313/TKY201103130126.html

 東日本大震災について、中国メディアが「日本の民衆の『落ち着き』が強い印象を与えている」(第一財経日報)「日本人はなぜこんなに冷静なのか」(新京報)といった記事を相次いで報じている。2008年の四川大地震では一部で混乱も伝えられており、市民も驚きをもって報道に注目しているようだ。

 国際情報紙の環球時報は12日、「日本人の冷静さが世界に感慨を与えている」。普段は日本に厳しい論調の多い同紙だが、「(東京では)数百人が広場に避難したが、男性は女性を助け、ゴミ一つ落ちていなかった」と紹介した。

 中国中央テレビ被災地に中国語の案内があることを指摘。アナウンサーは「外国人にも配慮をする日本に、とても感動します」と語った。

 報道を見た北京市の女性(57)は「すごい。日本人の中には『道徳』という血が流れているのだと思う」と朝日新聞に語った。


「米各紙、日本人の『がまん』『地震への備え』に注目」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/international/update/0313/TKY201103130129.html

 東日本大震災をめぐり、米国でも日本人の対応や、震災への備えに注目する報道が相次いでいる。米ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)のコラムニストは日本人の「ガマン」を称賛する一方、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)は日本の耐震対策をたたえた。

 「日本語には英語にはないガマンという言葉がある」。そう指摘したのは阪神大震災を取材したことがあるNYTの元東京支局長のニコラス・クリストフ記者だ。「日本の立ち直る力と忍耐力は立派で勇気のあるもので、来る日でも見ることができるだろう」とブログで書いた。

 またWSJの12日付の社説は、地震大国の日本が「どれだけ地震に備えてきたかを忘れてはならない」と主張。NYTの12日付の1面記事も、多くの人たちが高台に逃れた点など、津波に対する住民たちの警戒心が人命を救った可能性に言及した。


東日本大震災:中国のネット 日本人の対応『冷静』と絶賛」(毎日新聞
 → http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110313k0000m030132000c.html

 地震多発国で東日本大震災への関心が高い中国では12日、非常事態にもかかわらず日本人は「冷静で礼儀正しい」と絶賛する声がインターネットの書き込みなどに相次いでいる。

 短文投稿サイト「ツイッター」の中国版「微博」では、ビルの中で足止めされた通勤客が階段で、通行の妨げにならないよう両脇に座り、中央に通路を確保している写真が11日夜、投稿された。「(こうしたマナーの良さは)教育の結果。(日中の順位が逆転した)国内総生産(GDP)の規模だけで得られるものではない」との説明が付いた。

 この「つぶやき」は7万回以上も転載。「中国は50年後でも実現できない」「とても感動的」「われわれも学ぶべきだ」との反響の声があふれた。

 湖南省から東京に留学し、日本語学習中に地震に遭った中国紙、瀟湘晨報の中国人記者は、日本語教師が学生を避難誘導、「教師は最後に電源を切って退避した」と落ち着いた対応を称賛。ネット上に掲載された記事には「日本人のマナーは世界一」「人類で最高の先進性が日本にある」などの書き込みが相次いだ。

 「日本の学校は避難所だが、中国の学校は地獄だ」といった中国政府や中国人の対応を批判する書き込みも。2008年5月の四川大地震では、耐震性の低い校舎が多数倒壊、5000人を超える子どもが死亡。生徒を置き去りにし、真っ先に逃げた教師が批判された。

 東日本大震災を1面で報じた12日付の中国紙、環球時報も「日本人の冷静さに世界が感心」との見出しで、東京の街頭で避難する日本人のマナーの良さを紹介した。


「大地震発生時の冷静で秩序ある日本人の行動に感服=中国」(サーチナ
 → http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0313&f=national_0313_116.shtml

 東北地方太平洋沖地震地震による津波が東北地方を壊滅させた。中国メディアも災害について詳細に報じているが、新華社通信は12日、「われわれ中国人にとってもっとも印象的だったのは、日本国民の防災意識と地震発生時の冷静で秩序ある行動だった」と報じた。

 11日昼過ぎ、東北地方太平洋沖地震地震が発生した際、都内で研修を受けていた、早稲田大学の中国人留学生は「日本に来て半年、これが初めての大きな地震でとても怖かった」と語った。激しい揺れが3分から5分続き、初めは本棚につかまっていた彼は、日本の先輩に机の下に引っ張り込まれ、「慌てるな。机の下にいれば安全だ。部屋がつぶれることはない」と言ったという。

 「すぐにビル内の緊急放送が始まり、慌てて飛び出さないように、ケガをしている場合にはすぐに申し出るようにと放送があった。地震がおさまるとすぐにガードマンが現れ、安全状況を確認していた」と紹介し、「テレビではすぐに生中継が始まり、津波速報が流され、すぐに非難するようにと人びとを誘導していた」と振り返った。

 中国ではすぐに、日本の災害状況が報じられたが、新華社は「日本国民の安全を祈る」と報じつつ、日本全国の秩序ある行動には感嘆(かんたん)の声を上げざるを得ないとし、「火事がおきているのに、車や人の流れは秩序を保ち、人びとの表情からも狼狽(ろうばい)や混乱はなく、全体的に冷静で秩序があった」と報じた。

 さらに、日本在住の中国人留学生がマイクロブログ(中国版ツイッター)で災害の現状を伝えており、「街頭に避難した人たちが交通を妨げないよう中央分離帯に集まっていたことも、多くの中国ネットユーザーを敬服させている」と報じた。


「【仏国ブログ】東京での大地震『冷静に避難する日本人が印象的』」(サーチナ
 → http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0314&f=national_0314_036.shtml

 11日午後2時35分ごろ発生した東日本大震災は、マグニチュード9.0で、日本最大、世界史上でも4位の地震規模となった。

 東京都では11日に強い揺れがあり、千代田区の九段会館では天井が崩れ落ち、死傷者が出た。また東京周辺の交通機関は地震発生後から、終日運行を見合わせたため、徒歩で帰宅したり、また帰宅難民となり駅舎や勤務先で夜を過ごした人もいた。

 仏ルモンド紙(電子版)は、東京で地震を体験したフランス人の談話を掲載し、今回の地震の様子を伝えている。フランスでは一部の地方を除いて、揺れを感じるほどの地震は少ないため、地震を経験したことのないフランス人も多い。

 東京の大学の研究所にいたというフランス人男性は、それまでにも東京で地震による揺れを体験したことがあった。そのため、最初の揺れが起こった時には落ち着いていた。揺れが長く続き、物品が落下したが、その時は友人と笑いながら、落下したものを拾うという気持ちの余裕もあった。

 しかし、揺れが断続的に続いたため、これが恐怖に変わった。窓の外を見ると、ほかの建物からは避難のために逃げ出す人たちが見えたため、男性たちも様子を見ながら外に避難した。揺れがある程度収まってから建物の中に戻ったが、その後2時間ほどの間、断続的な揺れが起こっており、緊迫した雰囲気が続いていたと述べている。

 また、東京の中心地で勤務していたフランス人の会社員男性も、地震そのものには驚かなかった。しかし、今回の地震は縦に揺れている感じがしたため、すぐに普段体験してきた地震よりも危険だと感じた。そして避難をしたが、日本人が冷静に避難している様子が印象的だったとつづっている。

 男性の勤務先があるビルにいた人たちは、定期的に実施されている避難訓練と同様に、落ち着いて避難していた。携帯電話は不通、断水、電車は運行を停止、幹線道路も大渋滞で動けず、どこかが火事になっており、パニックになってもおかしくない状況で、日本人は落ち着いて、地震の揺れがおさまるのを冷静に待っていたと記している。

 ほかにも、今回の地震が発生した時に、2月22日に発生したニュージーランド地震が頭をよぎり、大変な恐怖を感じたというフランス人男性もいる。地震の間、震えが止まらなかったと語る。東北地方に多大な被害が出たことを知り、現地のことを思い、当日の夜はよく眠れなかったと述べている。


「震災下でも『文化に根ざす規律』 東京滞在の米学者」(CNN.co.jp)
 → http://www.cnn.co.jp/usa/30002136.html

 略奪行為も、食料を奪い合う住民の姿もみられない。震災下の日本で守られる規律は、地域社会への責任を何より重んじる文化のたまものか――。東京に滞在している米コロンビア大学の日本研究者は、大地震への日本人の対応をこう評価した。

 同大ドナルド・キーン日本文化センター所長のグレゴリー・フルーグフェルダー氏は会議のため来日し、11日の地震発生時は東京の国会図書館内にいた。「図書館は閉館を1時間半遅らせた。通常のスケジュールが変更されるのは非常に珍しいことで、災害の規模の大きさがうかがえた」と振り返る。

 深夜になって地下鉄が運転を再開した時、きちんと列を作って待つ人々の姿に感銘を受けたという。「普段から社会的秩序と規律が守られているため、日本人は習慣通りの行動を容易に続けられるのだろう」と、フルーグフェルダー氏は話す。日本文化の根底にある共同体意識は、災害のストレス下で平時よりさらに強く働いているというのが、同氏の見方だ。「looting(略奪)という行為は日本では発生しない。われわれがこの言葉から受けるのと同じ意味を持つ日本語の単語が存在するかどうかも疑わしい」という。

 米ボストン大学で日本文化を研究する人類学者のメリー・ホワイト教授は、「米国社会で略奪が起きたり秩序が乱れたりするのはなぜかを考える必要がある」と話す。同教授によれば、背景にあるのは社会的疎外や階級格差の問題。「日本にも疎外や格差はある程度存在するが、暴力に訴えたり、他人の所有物を奪ったりすることは文化的にとにかく受け入れられないのだ」と、同教授は分析する。

 フルーグフェルダー氏によれば、米国人は個人主義に基づいて行動する。自分の利益を守るために全力を尽くし、他人も皆そうするという共通認識の下に、「見えざる手」ともいうべき秩序が生まれる。「日本人の場合は違う。秩序は集団や地域社会から、個々の要求を均等化するものとして発生する」と、同氏は語る。こうした傾向は大地震からの復興に役立つかとの問いに、同氏は「ひと言でいえば、そうだ」と答えた。


日本は今も武士道の国である。

 武士道は一の独立せる倫理の掟(おきて)としては消ゆるかも知れない、しかしその力は地上より滅びないであろう。その武勇および文徳の教訓は体系としては毀(こわ)れるかも知れない。しかしその光明その栄光は、これらの廃址(はいし)を越えて長く活くるであろう。その象徴(シンボル)とする花(桜)のごとく、四方の風に散りたる後もなおその香気をもって人生を豊富にし、人類を祝福するであろう。百世の後その習慣が葬られ、その名さえ忘らるる日到るとも、その香は、「路辺に立ちて眺めやれば」遠き彼方の見えざる丘から風に漂うて来るであろう。──このクエイカー詩人の美しき言葉に歌えるごとく、


  いずこよりか知らねど近き香気に、
  感謝の心を旅とは抱(いだ)き、
  歩みを停め、帽を脱(と)りて
  空よりの祝福を受ける。

── 新渡戸稲造『武士道』