一日一言「幸と不幸の標準」
二月十八日 幸と不幸の標準
何が福で、何が禍(わざわい)か。昨日までは川の淵だったものが今日は浅瀬となるような変化の激しい世の中で、禍福の区別を定めても何の意味もない。何事も、自分に返ってくることは、みな天のなせるものとして受けとめれば、他人には災難と見えても、自分にとっては福であることもある。幸と不幸の標準は、ただ自分自身の心の持ち方にある。
世の中はつねる飛鳥川
きのふの淵ぞ今日は瀬になる 〈古今集〉
苦しい時の良寛さん。
花は無心にして蝶を招き、
蝶は無心にして花を尋ねる
花開く時 蝶来たり
蝶来る時 花開く
吾もまた人を知らず
人もまた吾を知らず
知らずして帝則に従う
── 良寛禅師
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