一日一言「貧乏のもと」
十一月六日 貧乏のもと
収入が少ない、月給があがらない、世の中は不景気だと貧乏をなげくより、不要の出費を省き、見栄を張ることをやめ、良くないつき合いを断ることだ。出費を倹約すれば入ってくる収入もおおいものとなるであろう。
貧乏の元手となるは色と酒
家業不精に慾とおごりと
露伴がオススメ。
世界の文明は富貴によって送り出されたのが多いか、貧乏によって造り出されたのが多いかということは、興味の大きい、そして関係の広い、十二分の研究の地にある問題です。自分は世界の文明は貧乏人により造り出されたことが多く、そして富貴の人は貧乏人の恩恵によって幸福を受けて居るものだと答えたいのです。
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お千代さんに曰く、
自分の貧乏なぞに気にしないで、とにかく生きていくチャンスを探しに、一歩前進する、構わず歩き出して見る。
そういうのが好きです。
── 宇野千代 (『行動することが生きることである』)
ぼくも、そういうのが好きです。
おいどん、かく語りき。
すでに将来 安心なよか家に
金のある親もつやつもおる
おいどんには金もつ親も
将来 安心もヘチマもなか
ばってん
それでこそ男の生きがいが
あるとではなかろうか?
── 大山昇太(『男おいどん』)
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