あと少しの勇気
「あと少しの勇気が確実に出せるようになるセルフコントロール術」(ライフハッカー)
→ http://www.lifehacker.jp/2015/03/150328be_barve.html
あと少し勇気があれば...そう思うことはありますが、普段の生活の中では勇気を出せないこともあるでしょう。しかし、勇気がないと、何かアクションを起こしたり、仕事で成長することは難しい...。物事を先延ばしにする原因にもなります。今回は、肝心な時に勇気を出したり、日々の生活の中で勇気ある行動ができるようになる方法を紹介しましょう。
勇気とは、精神的な強さや知識、自信を一体化させることによって得られる特質です。勇気があれば、厳しい決断を下したり、時間をムダにせずに行動を起こしたり、居心地の悪い状況を快適なものに変えようとすることができます。
新しい仕事を引き受ける時や、間違ったやり方を押し付ける人と対峙する時にも、勇気は必要です。勇気があれば、行動を起こしたり、自分のやり方で物事をコントロールしたりしやすくなります。
勇気を身につけるプロセス
勇気は生まれつき持っているようなものでも一晩で手に入るものでもありません。他の魅力的な特質と同じように、努力して手に入れるものです。「Impossible HQ」でJoel Runyonさんが、勇気を手に入れる過程をわかりやすく分解してくれています。勇敢な人になりたいなら、以下のステップを踏む必要があります。
- 何かすることを怖がる。
- 勇気を出して、とにかくそれをやってみる。
- 初めてやる時よりも、いくぶんか恐怖が和らぐ。
- 1~3を繰り返す。
さもなければこうなるでしょう。
- 何かを怖がる。
- 何もしない。
- ずっと怖いまま
当然ながら、「勇気を出して、とにかくそれをやってみる」のは思った以上に難しいものです。気をつけなければならないのは、盲目的に飛び込むことは蛮勇に過ぎず、勇気とは異なるものだということです。ともすれば、ただバカを見ることにもなりかねません。
本物の勇気を持つこととは、対象となる事柄のリスクを見積もり、適切な方法で不確実なものを有効にすることを繰り返し学ぶことです。リスクを取れることのみならず、リスクについて正確に理解することが勇気であることを心に留めておくことが肝要です。
残念ながら、何にも挑戦せずに、いきなり勇気を持つのは難しいでしょう。恐れていることを実行することで、ゆっくりと、しかし着実にあなたにとって不確実なものがなくなっていきます。
たとえば、高い所が怖いなら、どこか高い所に行ってみましょう。最初はあまり無理をせず、しかし自分は怖いと思う高さの所を選びましょう。その高さを経験し、感じていた恐怖感がやがては和らいでいくのを感じましょう。次はもう少し高いところに行きます。これを繰り返しているうちに、リスクがいかに小さいかということがわかり、勇気が持てるようになります。
宇宙飛行士も同じようにして、宇宙に行く準備をします。物事をコントロールする方法を少しずつ学び、必要ないことも学び、それから宇宙に適応していきます。宇宙に旅立つ頃には、勇気だけが残ります。
これまで勇気を出してきたことを記憶しておく
何か勇気あることをしたら、その感覚をしっかりと記憶に焼き付けるようにしましょう。少なくとも、できるだけ覚えておくように努力します。がんばったと自分をほめたり、写真を撮ったり、記念になるものを取っておいたり、その瞬間のことを誇らしい気持ちで思い出せるようにします。
どんなことでも構わないので、できるだけ勇気を持つようにします。たとえば、仕事でミスをしたことを言うことでもいいです。怖くて人に言えないと思っていたけれど、言わなければならなかったとします。最終的にミスをしたことを告白する時は、「もうどうにでもなれ...」と思っているかもしれません。「Family Circle」のGay Norton Edelmanさんは、このような瞬間を「パワー・モメント」と呼んでいます。
その瞬間に、自分の内側に強い気持が生じていることを自覚しましょう。一旦立ち止まり、ゆっくりと深呼吸をして、「何があっても私は私だ」と心の中で言います。自分が強い気持ちを持っていることを感じられると、その分恐怖心がなくなります。
多かれ少なかれ、勇気を出した瞬間の記憶が、次の勇気ある行動の糧となります。その糧は、必要な時にいつでも使うことができます。怖気づいている時には、「それができたらいいのに...。いや、私にはできるはずだ」と思い出しましょう。
湧いてくる感情を利用する
自分自身の感情をコントロールするのは難しいものですが、その感情を利用することこそ、恐怖を克服する最良の方法でもあります。感情が高まった時には、その感情を自分を鼓舞したり他の人に影響を与えたりすることに利用できます。
たとえば、烈火のごとく怒った時はその勢いを消すことはできません。基本的にあまり怒らないという人もいるかもしれませんが、だからと言って感情を利用できないわけではありません。『「勇気」の科学 〜一歩踏み出すための集中講義〜』の著者、ロバート・ビスワス・ディーナーさんは、少し勇気を出さなければならない時は、怒りが湧いてくるような方法を考えるといいと言っています。
「自分の1番大事なものを蔑ろにされる」ということを考えて、勇気を奮い立たせることもできます。
普通は怒る理由なんて考えたくないものだと思いますが、あなたの予想以上に怒りのパワーには価値があるのです。自分が思わず感情的になってしまう状況を見つけたら、それを利用しましょう。
たとえば、誰かがあなたの時間を無駄にしたり、失礼な態度をとったりしているのに、文句を言うためにその人を呼び出すのが怖いとします。時には、冷静さを保つよりも、勇気の方が必要なこともあります。ただし、怒りで我を忘れることがないように気をつけましょう。
もし怖くなかったらどうしたいか?
客観的に自分を見つめるだけで、勇気が出ることもあります。もし怖いと思わなかったら、やらなければならないと思っていることを実行できるでしょうか? 多分できるでしょう。もし怖いと思わなかったら、もっと良い人間になっていると思いますか? おそらくそうでしょう。
少し違う視点で状況や自分を見つめ直すと、怖いと思っていたことも、まったく怖いと思わずにできることがわかります。
その時はまだ勇気が出ないと思ったら、怖くないふりをしてみましょう。他の人から見たら、本当に勇気がある人と、勇気があるふりをしている人の見分けはつきません。頭の中で自分さえだませればいいのです。
「本当にそうなるまで、そうであるふりをすると良い」とよく言います。さらに言えば、長い間勇気があるふりをできれば、それだけ勇敢になることができるということです。恐怖心ではなく勇気を持てたら、どんなことでもできると想像しましょう。
ディーナー博士。
「2014年01月03日(Fri) 『幸福学』」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140103
「2014年01月17日(Fri) 『幸福学』(仕事と幸せの関係)」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140117
「2014年01月25日(Sat) 『幸福学』(挫折や逆境から立ち直るために)」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140125
アンゴ先生、かく語りき、
然し、生きていると、疲れるね。かく言う私も、時に、無に帰そうと思う時が、あるですよ。戦いぬく、言うは易く、疲れるね。然し、度胸は、きめている。是が非でも、生きる時間を、生きぬくよ。そして、戦うよ。決して、負けぬ。負けぬとは、戦う、ということです。それ以外に、勝負など、ありやせぬ。戦っていれば、負けないのです。決して、勝てないのです。人間は、決して、勝ちません。たゞ、負けないのだ。
- 作者: 坂口安吾,川村湊
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