NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

漱石忌

 自分の立脚地からいうと感じのいい愉快の多いところへ行くよりも、感じのわるい、愉快の少ないところにおってあくまで喧嘩をしてみたい。これは決してやせ我慢じゃない。それでなくては生き甲斐のないような心持ちがする。何のために世の中に生まれているかわからない気がする。

── 夏目漱石(『書簡』明治三十九年十月二十三日)


今日は漱石忌

漱石の命日、くまモンが墓参り ゆかりの出版社など訪問」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/articles/ASGD93T4TGD9UCLV00M.html

 夏目漱石の命日に「くまモン」がお墓参り――。漱石ゆかりの地である熊本県のキャラクター、くまモンが9日、漱石の眠る東京都豊島区の雑司ケ谷霊園を訪ね、お墓参りをした。

 本紙朝刊で106年ぶりに再連載中の漱石「三四郎」の主人公は、熊本の五高(現・熊本大学)を卒業して上京する。五高は1896(明治29)年から漱石が約4年間、教壇に立った学校だ。くまモンは五高の学帽と制服を身につけて、漱石の墓の前で一礼し、静かに手を合わせた。

 漱石は1916(大正5)年のこの日、49歳で亡くなった。「こころ」で「先生」が親友「K」の遺骨を葬ったのも、雑司ケ谷の墓地だった。

 くまモンはお墓参りの後、漱石と関係の深い岩波書店朝日新聞社を訪問した。岩波書店では、漱石の筆による社名の看板や、正岡子規が熊本時代の漱石にあてた書簡を見ながら、驚いたり感心したりしていた。

 朝日新聞社では、「三四郎」再連載を担当する編集部を見学。1907年に入社した漱石が、「三四郎」「こころ」などの代表作を新聞に連載したことなどについて説明を受けた。

漱石「こころ」の言葉 (文春新書)

漱石「こころ」の言葉 (文春新書)


『2014年06月20日(Fri) 『漱石「こころ」の言葉』』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140620