過而不改、是謂過矣
産経抄より。
「【産経抄】12月6日」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/column/news/141206/clm1412060003-n1.html
北海道へ行く楽しみが減ってしまう。JRは来春のダイヤ改正で、上野-札幌間の「北斗星」を廃止するという。ブルートレインと呼ばれた客車寝台特急は、臨時を除き列島から全て消える。
北海道新幹線開通へ向け青函トンネルを改修するため、だそうだが、もったいない。おおげさにいえば、日本が誇る鉄道文化の衰退につながりかねない。
鉄道オタクを自任する石破茂地方創生担当相には、地方活性化のため存続に一肌脱いでもらいたいが、難しかろう。ならば、一刻も早く上野から北を目指すとしよう。札幌には訪ねたい大学もある。
元朝日記者の植村隆氏が、非常勤講師を務める北星学園大学である。植村氏は平成3年、「『女子挺身(ていしん)隊』の名で戦場に連行された」という元慰安婦の証言を記事にした。客観性を欠いたずさんな記事であり、小紙は「歴史戦」(産経新聞出版)などで、「明らかな事実のねじ曲げ」と指摘してきた。
小紙記者が学園を訪ねて取材をお願いしても応じていただけなかったが、いまの彼の境遇には、心から同情申し上げる。朝日新聞が、慰安婦報道の検証記事を掲載した8月以降、学園には「彼を辞めさせないと学生に危害を与える」といった脅迫が相次ぎ、逮捕者まで出た。学問の自由をうんぬんする以前の卑劣な行為である。
人情紙のごとし。学園は、警備費増などを理由に契約更新を渋っているという。この際、彼も逃げ回らずに記者会見を開いて真情を吐露してはどうか。「彼ら(安倍晋三首相ら)は脅迫によって歴史を否定しようとしている」「朝日は私を守ることを恐れすぎている」と、ニューヨーク・タイムズに語ったように。昨日新体制となった朝日が、どう報じるか見ものである。
歴史戦 朝日新聞が世界にまいた「慰安婦」の嘘を討つ (産経セレクト)
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「政治家は『われわれをいじめて黙らせようとしている』 慰安婦記事書いた元朝日記者の言い分に『被害者ぶるな』の声」(J-CAST)
→ http://www.j-cast.com/2014/12/04222498.html?p=all
朝日新聞で慰安婦問題の記事に関わった植村隆氏がニューヨーク・タイムズの取材に応じ、安倍晋三首相ら国家主義的な政治家について「彼らはわれわれをいじめて黙らせようとしている」などと述べ、朝日新聞や自身への攻撃を批判した。
記事は波紋を広げたが、言い分に賛同する声は少なく、「被害者ぶるな」と批判が集まっている。
反省や謝罪は一切なし
植村氏は1991年に慰安婦だという女性へのインタビュー記事を書いた朝日新聞の元記者。退職後は札幌市の北星学園大の非常勤講師を務め、国際交流に関する講義を担当している。しかし、2014年8月に朝日新聞が慰安婦報道に関する記事の取り消しを発表した後は、非難を集め、大学あてに脅迫文が届くまでの事態となった。
ニューヨーク・タイムズ(電子版)が2014年12月2日に配信した記事は、北星学園大の校門前に立つ植村氏の写真を大きく掲載。植村氏や朝日新聞を攻撃する、日本の右派について、「歴史修正主義」の動きがあると批判する内容だ。
植村氏は取材に対し、河野談話を見直そうとする安倍首相や政治家たちについて、
「彼らは脅迫によって歴史を否定しようとしている」
「われわれをいじめて黙らせようとしている」
などと語る。
大学への脅迫や、ネット上の家族を脅迫するような書き込みがあったことにも不満な様子で、朝日新聞については、植村氏を弁護することに恐れ過ぎているなどとも話したという。一方、事実と異なる記事を書いたことへの反省や謝罪のコメントは、記事中には一切でてこない。
日本メディアの取材になぜ応じない?
植村氏のコメントは自身への批判を抑えるどころか、かえって火に油を注いだようだ。「いじめ」や「脅迫」という言葉を選んだことから、
「この期に及んでまだ被害者ぶるか」
「加害者が被害者面 全然懲りてないな」
「自分達がやってきたことは棚に上げて、自分達が叩かれたら『イジメだ脅迫だ』とか。なめてんのかこいつ」
と厳しい批判がツイッターに並ぶ。
また、これまで国内メディアの取材は受けていないにもかかわらず、米紙の取材に応じたことも、
「NYTでこんな出鱈目な反論をする前に、日本の他のメディアの取材に応じるべき」
「日本のメディアからは逃げ回ってるくせにお仲間のNYタイムスの取材は受けるとか植村って卑怯者だよな」
と批判されている。
産経新聞も12月3日の記事で「産経新聞は元記者に取材を申し込んでいるが、元記者は応じていない」と指摘。経済評論家の池田信夫氏はツイッターで「お前が日本のメディアに会見しろ」と非難している。
子曰く、過ちて改めざる、是を過ちと謂う。