憂国忌
「福岡で憂国忌 三島由紀夫らを追悼」(産気新聞)
→ http://www.sankei.com/region/news/141124/rgn1411240066-n1.html
昭和45年11月25日に東京・市ケ谷の自衛隊駐屯地で自決した作家の三島由紀夫と森田必勝を追悼する「第44回福岡憂国忌」が23日、筥崎宮(はこざきぐう)参集殿(福岡市東区)で営まれた=写真。
筥崎宮の田村邦明権宮司が祭主を務め、約300人が参列した。冒頭、今月18日に死去した憂国忌実行委員長の辻幸男氏に黙祷(もくとう)をささげた。式典では「日本を骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか」と訴えた三島の檄文(げきぶん)が朗読された。
また、国学院大学名誉教授の大原康男氏が「憲法改正の本義」と題して記念講演し、「日本国憲法にこのまま古希(70歳)を迎えさせてはならない。衆院選の結果は憲法改正に大きな影響を与える」と述べた。
今日は、憂国忌。
われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。
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日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。もしいれば、今からでも共に起ち、共に死のう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇えることを熱望するあまり、この挙に出たのである。
── 『檄文』
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