NAKAMOTO PERSONAL

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『日本精神』

「愛日台湾男性『台湾に日本が学ぶべき正しい日本の歴史ある』」(NEWSポストセブン)
 → http://www.news-postseven.com/archives/20140516_255943.html

 かつて日本統治下を生きた台湾人で、春の叙勲で旭日双光章を受章した蔡焜燦(さい・こんさん)氏は、「あの時代の日本には素晴らしい『日本精神』があった。私は“元日本人”であることを今でも誇りに思う」と語る。親日家をはるかに超えた「愛日家」の叱咤激励の言葉を、ジャーナリストの井上和彦氏が報告する。
 * * *
 春の叙勲で旭日双光章を受章した台湾人の蔡焜燦氏はいたずらっぽい笑みを浮かべながら、日本からの客人にこう問いかけることを忘れない。
「日本では、もう『日本精神』が喪われてしまったのではないですか?」
 現在も日本の新聞や雑誌にくまなく目を通す蔡氏は、「息子を叱りつけるような気持ちで、“何をやっているんだ”と怒鳴りたくなることがある」という。
「現代の日本人の精神的荒廃を嘆くあまり、頭に血が上ってしまうこともしばしばです。昨今、日本の警察や医療機関の不祥事、さらには教育現場の荒廃をよく耳にする。かつては台湾を近代化に導き、人々から尊敬を集めた警官や医師、教師たちがなんたるざまでしょうか」
 そんな静かな怒りを聞いて赤面する日本人に、「老台北(ラオタイペイ)」は再びにこやかな笑顔を向け、床を指さしながらこう語る。
「『日本精神』は、ここ(台湾)にはまだ生きています。台湾には、日本が学ぶべき“正しい日本の歴史”がある。ぜひ、それを今の日本人に知ってもらいたい。かつての日本の姿を完全否定する中国や韓国ばかりが日本の隣人ではないのです。今でも『日本精神』を崇敬する隣国があることを忘れないでほしい」
 それは日本外交にも向けられた言葉でもある。韓国や中国の謝罪要求外交に翻弄される現在の日本の姿を予見していたかのように、蔡氏は13年前に著わした『台湾人と日本精神』の中でこう述べていた。
「日本では、自虐史観という虚構が日本人から『自信』と『誇り』を奪い去り、日本を“自信喪失国家”につくりかえてしまった感がある。しかし、それはアジア地域を不安定にさせているばかりか、世界の平和構築の障害になっている。誇りある日本が、アジア地域の安定と平和を担う真のリーダーたらんことを願う」
 日本人が忘れかけた「日本精神」を“逆輸入”することに生涯を捧げ「元日本人」として“母国”を叱咤激励する愛日家―─。蔡氏の叙勲は、日台関係の大きな前進をもたらすとともに、薄れかけた「日本精神」が見直されるきっかけとなるだろう。

「日本 VS 台湾戦が試合の外でも感動の一幕を見せていた / 震災で救助にあたった台湾レスキューの始球式や “感謝台湾” の横断幕」(ロケットニュース24)
 → http://rocketnews24.com/2013/11/11/386738/


台湾には『日本精神』(リッップンチェンシン)という言葉が残っているという。

 私たち台湾人が「日本精神」と言うとき、それはもちろん戦後日本人の精神のありようではないし、戦前に日本の軍部が国粋的な意味で使った日本精神(にほんせいしん)でもない。
 あくまでも台湾語で語られる日本精神(リッップンチェンシン)であって、かつて台湾にやってきた日本人が持っていた、「清潔」「公正」「勤勉」「信頼」「責任感」「正直」「規律遵守」「滅私奉公」などの価値観を総称して台湾人自身が使い始めた言葉です。

── 金美齢


『2013年01月13日(Sun) 台湾から見た日本』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20130113
『2007年08月11日(Sat) 台湾』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20070811
『2009年12月14日(Mon) 「私はなぜ日本国民となったか」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20091214
『2009年08月14日(Fri) 偏向報道』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20090814


台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい (小学館文庫)

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日台の「心と心の絆」~素晴らしき日本人へ

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私は、なぜ日本国民となったのか (WAC BUNKO)

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