NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

『日本よい国』

今日から五月。

 花が散って、若葉が萌えて、目のさめるような緑の山野に、目のさめるような青空がつづいている。身軽な装いに、薫風が心地よく吹きぬけ、かわいい子供の喜びの声の彼方に、鯉のぼりがハタハタと泳いでいる。
 五月である。初夏である。そして、この季節にもまた、日本の自然のよさが生き生きと脈うっている。
 春があって夏があって、秋があって、日本はよい国である。自然だけではない。風土だけではない。長い歴史に育まれた数多くの精神的遺産がある。その上に、天与のすぐれた国民的素質。勤勉にして誠実な国民性。
 日本はよい国である。こんなよい国は、世界にもあまりない。だから、このよい国をさらによくして、みんなが仲よく、身も心もゆたかに暮らしたい。
 よいものがあっても、そのよさを知らなければ、それは無きに等しい。
 もう一度この国のよさを見直してみたい。そして、日本人としての誇りを、おたがいに持ち直してみたい。考え直してみたい。

── 松下幸之助 『日本よい国』


こんなに良い国なのに。


いつもながら、北海道新聞が酷い。

どうしても『教育勅語』が嫌いらしい。
安倍政権が嫌いらしい。


「『卓上四季』 つまみ食い(5月1日)」(北海道新聞
 → http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/536636.html

 1891年(明治24年)1月、東京の第一高等中学校(第一高校の前身)では、前年の10月30日に発布された「教育勅語」の奉読式が行われた。校長が勅語を読み上げた後、教授、講師、学生が一人ずつ壇上で最敬礼する。
 職員で3番目に登壇した若い英語の教師は、キリスト者としての自己の良心に従って礼拝しなかった。学生たちから非難の声が上がり、新聞も書き立てた。青年は職を追われた。
 世に知られる「内村鑑三不敬事件」。内村の家のガラスは投石で割られ、病身だった妻は<この事件が打撃となって直後に死んだ>。伊藤整は「日本文壇史」に記している。教育勅語は、その後50年以上、全国の学校と子どもの心を統べる。
 「そのまま復活する考えはない」との留保つきながら、掲げる徳目は「至極まっとう。今でも十分通用する」そうだ。衆院委員会で、下村博文文科相が持論を披歴した。(4月26日朝日新聞
 教育担当相による国会での“勅語評価”は、とんでもない時代錯誤。戦後間もない1948年6月、衆参両院で教育勅語が「排除・失効」となったのを、お忘れか。衆院決議は勅語が「国民道徳の指導原理としての性格を持続しているかのように誤解されている」と指摘した上で、「その根本理念は基本的人権を損なう」とした。
 安倍政権の「教育再生」とは“過去の言葉”のつまみ食い。子どもには食べさせられない。

内村は、キリスト者としての「良心」に従って礼拝しなかったのではなく、「信仰」に従っただけである。
そもそも「礼拝」しなかった訳でもなく、礼拝はしたが「最敬礼」ではなかっただけである。
そして、教育勅語を否定していたのではなく、無教会主義者のキリスト者として宗教的儀式に違和感を憶え、反発しただけである。
愛国者である内村は教育者として勅語を実行するつもりだったと語ってもいる。


勅語には人類普遍の真理、12の徳目が書いてある。
何が気に入らないのか!?

  1. 父母ニ孝ニ (【孝行】-親に孝養を尽くしましょう)
  2. 兄弟ニ友ニ (【友愛】-兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
  3. 夫婦相和シ(【夫婦の和】-夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
  4. 朋友相信ジ(【朋友の信】-友だちはお互いに信じ合いましょう)
  5. 恭倹己レヲ持シ(【謙遜】-自分の言動を慎みましょう)
  6. 博愛衆ニ及ボシ(【博愛】-広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
  7. 学ヲ修メ業ヲ習ヒ(【修業習学】-勉学に励み職業を身につけましょう)
  8. 以テ智能ヲ啓発シ(【知能啓発】-知識を養い才能を伸ばしましょう)
  9. 徳器ヲ成就シ(【徳器成就】-人格の向上につとめましょう)
  10. 進デ公益ヲ広メ世務ヲ開キ(【公益世務】-広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
  11. 常ニ国憲ヲ重ジ国法ニ遵ヒ(【遵法】-法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう)
  12. 一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ(【義勇】-国に危機があったなら正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう)


北海道新聞は政府の悪口、首相の悪口、日本の悪口。
悪口しか言わない。
悪口しか言わない新聞を読んでいると気持ちも悪くなるのは、ぼくだけか?

ぼのぼのさん、誰かの悪口をそのまま信じることはその悪口を言った者と同じくらいいけないことですよ。

── ダイねえちゃん(『ぼのぼの』


そして。。。


http://www.racerlink.com/home?article=215729&t=-VIDEO-Recreating-1989-Aryton-Senna-s-Lap-at-Suzuka


セナとラッツェンバーガー、没後20年。


「世界中でアイルトン・セナをしのぶ声。公式ページが伝える」(TopNews)
 → http://www.topnews.jp/2014/05/01/news/f1/107066.html


「R.ラッツェンバーガーの死を忘れないF1関係者たち」(Yahoo!ニュース)
 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140426-00000110-ism-moto
「ローランド・ラッツェンバーガー 没後20年」(F1-Gate.com)
 → http://f1-gate.com/other/ratzenberger_23406.html