タイヤ交換とか、とか。
やらなきゃやらなきゃと思いつつ、億劫だったタイヤ交換。
意を決して取りかかる。
旅に出るか、林道を攻めるか、はたまた街乗りか。
悩んだあげく結局いつもの無難なダンロップ。
苦手なタイヤ交換。
ちゃんとしたタイヤレバー買わないと。
結局最後は額に汗して力業。
ブレーキフルード補充、エア抜き。
パッドもディスクも近い内に交換しないとダメだ。
このオートバイメンテナンスが、いかに完璧な理性的手順を踏んで行われるかを、誰もが理解しているわけではない。ほとんどの人は、これをある種の「こつ」であるとか、「機械好き」でやっていると思っている。確かにそれでいいのだが、「こつ」というのは大半が理性の作用に関係しているのだ。トラブルが生ずるほとんどの原因は、昔の無線技師が言った「端子間の短絡」にあり、頭を正しく使わないために起きる故障なのである。オートバイの持つあらゆる機能は、例外なく理性の法則に従っている。だからメンテナンス法の研究は、とりもなおさず合理性そのものの研究の縮図となるわけである。
── ロバート M.パーシグ(『禅とオートバイ修理技術』)
- 作者: ロバート・M.パーシグ,Robert M. Pirsig,五十嵐美克
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