2014-04-12 一日一言「他人の批評は慎むべき」 四月十二日 他人の批評は慎むべき 他人の批評は慎むべきである。特に自分の憶測でものを判断してはだめである。そのことを、自分の胸にとどめておくだけならまだしも、軽々しく口外することは、水道に毒を流すようなものだ。 世の中に虎狼は何ならず 人の口こそなほまさりけれ (藤原良経) 善し悪しは人にはあらで我にあり 直き形の影は曲らじ ── 新渡戸稲造『一日一言』安吾にも曰く、 他人が正しくないと云って憤るよりも、自分一人だけが先づ真理を行ふことの満足のうちに生存の意義を見出すべきではないですか。 ── 坂口安吾(『青年に愬ふ』)