たたかれて、つよくなる
散々にチヤホヤして持ち上げたあげく、30そこそこの小娘を寄ってたかって袋叩き。
マスコミの暴走は今に始まったことでは無いが、何とも情けなくて見ていられない。
見たくもない。
日本は武士道の国である。
弱きを助け強きをくじく、義の国である。
の、はずである。
それが同僚や上司までもが知らぬ存ぜぬの知らん顔。
理研には若い研究者をかばい、育てる気概は無いのだろうか。
論語の中に、ぼくの好きな一節がある。
葉公(しょうこう)、孔子に語(つ)げていわく、わが党に躬(み)を直(なお)くする者あり、その父(ちち)羊(ひつじ)を攘(ぬす)みて子(こ)これを証(しょう)せり。孔子いわく、わが党の直きものはこれに異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きことその中に在り。
(葉公が孔子に、「わしの方にこういう正直者がある。父が羊を着服したのを子が証明した。」と誇りがに話した。すると孔子が申すよう、「私どもの正直者は少々違います。父は子のためにその罪を隠し、子は父のためにその罪を隠すのでありまして、そこにおのずから人情の正しさがあるのでござります。」) (『子路第十三』(穂積重遠訳)
罪を隠せとは言わないが、STAP細胞の再現検証が先ではないか。
山中教授を支持する。
「山中教授『30代の研究者は未熟』 指導の重要性指摘」(朝日新聞)
→ http://www.asahi.com/articles/ASG4455TSG44ULBJ00C.html?iref=comtop_6_03
30代の研究者は未熟、独立後も教育が必要。2012年にノーベル医学生理学賞を受けた山中伸弥京都大教授(51)が4日、衆院内閣委員会で参考人として意見を述べた。理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)の「STAP細胞」論文が問題となる中、ベテラン研究者による指導の重要性を説いた。
山中さんは、30代後半に自身の研究室を持ちiPS細胞の作製につながった自身の経験にふれ、「30代、場合によっては20代に、独立のチャンス、欧米に匹敵する研究環境、研究費を与えるべきだ」と訴えた。
一方で、「ほったらかしは危険。私もそうだったが、30代の研究者は実験の方法は上手になっているが、様々な点で未熟」と述べ、「シニアの研究者が研究室運営や研究倫理、利益相反などを、独立後も若手研究者に教育するシステムが必要。国単位でやる方がいい」と提案した。
わらわれて
わらわれて
えらくなるのだよ
しかられて
しかられて
かしこくなるのだよ
たたかれて
たたかれて
つよくなるのだよ
よのなかの
えらいと
いわれたひとが
みんな いちどは
とうた
みちなんだよ