一日一言「幼児の心」
『2013年09月08日(Sun) 子供から学ぶ「幸せになるためのヒント」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20130908三月三日 幼児の心
子供達のひな祭りの様子を見ていると、幼児の優しいここには学びたいものがある。大人も幼児のような心を失ってはならず、幼い子のような透明な心は、見習うべきものである。
<明治天皇御製>
思ふこと繕ふこともまだ知らぬをさな心のうつくしきかな
思ふことうちつけにいふ幼子の言葉はやがて歌にぞありける
“かつて子供だったことを忘れずにいるおとなはいくらもいない”と作者は言っています。まったくその通りで、きのうきょうの世の中のいびつさは、子供でいながら、子供ごころのあどけなさをじっくりと味あわないうちに一足飛びに大人になった──あるいはならされた──たぐいの人が、思いのほか多すぎるところにあるのではないでしょうか。むやみにおとなぶることに煩わされて、物事をそのあるがままに見ていないところにあるのではないでしょうか。この物がたりの作者に言わせると、象を消化させているウワバミの絵だのに、それを帽子だとしてしまうのが、今の多くの大人たちではないでしょうか。大人になっても、子供ごころのあどけなさを失わずにいる人は、それだけ、物事を見る目に曇りがない筈です。曇りがないだけそれだけ、今の世の中のいびつさも、いきおいさほど感じられなくなるのです。
── 内藤 濯( 『星の王子さま』(訳者あとがき))
ホムサにも曰く、
「その調子だと、おまえ、すぐにおとなになっちまうぞ」と、ホムサ兄ちゃんがさとしました。
「父さんや母さんみたいな、おとなになるんだ。おまえにゃ、ぴったりだぜ。ごくふつうに見て、ごくふつうに聞くだけのおとなだ。つまり、なーんにも見ないし、なーんにも聞かないってことだな。とどのつまり、おまえは、なんにもできなくなっちまうんだ。」
── 『ムーミン谷の仲間たち』
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