烏賊の金玉
鼻はずるずる、咳は残るし、微熱は続く。
風邪がいまいち治らない。
ここ数ヶ月ずっと奥歯が当たって舌がひりひり“いずい”。
休みもなければ、お金もない。
慰めてくれる人もなければ、愚痴を言う相手もない。(今に始まった事ではないが...)
山椒魚なら「ああ、寒いほど独りぼっちだ!」と呟くであろうか。
何も無い。
仏典に曰く、「本来無一物」也と。
本来この世に執着すべき物はなにもない。(はず)
全てが「空」(くう)である。
話、逸れた。
負のスパイラル真っ逆さま。
かと思いきや、、、「そうは烏賊の金玉」。
「その手は桑名の焼き蛤」。
「ボロは纏えど心は錦」
「粗にして野だが卑ではない」
今に見ていろぼくだって。
「人生には解決法なんかないのだよ。人生にあるのは、前進中の力だけなんだ。その力を造り出さなければいけない。それさえあれば解決法なんか、ひとりでに見つかるのだ。」(サン・テグジュペリ 『夜間飛行』)
自分の貧乏なぞに気にしないで、とにかく生きていくチャンスを探しに、一歩前進する、構わず歩き出して見る。
そういうのが好きです。
── 宇野千代 (『行動することが生きることである』)
そういうのが、ぼくも好きです。今年は構わず歩き出そう。
神もホトケもクソもあるもんかと思うばってん
もし もしいらっしゃるなら
天地・宇宙 万物をつかさどる神サマ
おいどんは男ばい!
しあわせにしてくださいとも
たすけてくださいとも
死んでもたのみません
おいどんはおいどんのやりかたでがんばるけん
見ていてください
── 大山昇太(『男おいどん』)
こういうの嫌いじゃない。
レールに乗ったエリートコースまっしぐら人生なんかより。