NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

『幸福学』(挫折や逆境から立ち直るために)

多忙。
寝坊かと思いきや、いつの間にやら居眠りで、まだ夜だった...。


そんな訳で、、、
「どのように逆境と向かい合い、どうやって立ち直るか。」


昨日の『白熱教室』より。
「第3回 『挫折や逆境から立ち直るために』」
 → http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/happy/140117.html


まとめてない。備忘録。

ポートランド州立大学 ロバート・ビスワス・ディーナー博士

逆境にどう立ち向かい、乗り越え、しなやかに強くなれるか。


挫折や逆境から立ち直るコツ
困難を受け入れる。
いやな気分とも上手くつき合う=困難を受け入れる。
逆境に耐え、受け入れることを学ぶ。嫌な感情をごまかしたりせず、向き合う。不愉快なことを思い出しても、気を紛らわそうとせず、その状況を受け止めてみる。1分、2分、5分向かい合ってみる。いつ自分が耐えられなくなってその感情に屈服してしまうか確かめてみる。多少不快でも、それが逆境をコントロール出来るようになる始まり。ネガティブな感情と向き合える、しなやかな回復力を鍛えられるかどうか確かめてみる。


メタ認知 (慶應義塾大学 前野隆司教授)
つらいと思っている自分を客観的に見る働き。
挫折や逆境を乗り越えるためには、挫折や辛さをもう一つ上から捉えて、自分はどうして挫折と感じているのか、じっくり解釈する。これを認知科学ではメタ認知と言う。
客観的な目で自分を見つめ、苦悩する自分の姿を捉え直す事で、その苦悩を受け入れる事につなげる。
メタ認知をすることによって、人間は冷静になれるので、挫折や逆境に対して対処する力がつく。どうして自分はつらいと思っているのか、それを冷静に分析、整理すると対処も出来る、心の平静につながる。
どうしよう、と思うのではなく、自分は「どうして」どうしようと思っているのか、メタ認知する事でより良い自分に近づく。



逆境に向き合う力とは、不快感を受け入れることであり、不快感に対処し耐える能力をより強くする事。これは不快感を避けたり無視したり、あるいは逆境や挫折を無かった事にするのとは違う。

快適さは外から得るものでり、不快感は内なるもの。
不快感とは主観的なもので、体の中に感じるもの。筋肉痛、腹痛、心の不安...。
快適さを感じる、「便利さ」、「柔らかさ」、「さわり心地」、は体の外にある。
快適な感覚は自分の体の外から与えられるもの、不快感は自分の感情から湧き出てくるもの。

「理不尽な運命に耐え忍ぶのと、剣を取って困難に立ち向かうのと、どちらが気高い生き方なのか?」
「死後に一抹の不安が残ればこそ、一人として戻ってきたためしのない未知の世界、心鈍るのも当然。慣れたこの世の煩いを、我慢した方が、まし」(シェークスピア『ハムレット』)

「すべての欲求を際限なく満たすことは魅力的な生き方に見えるが、それは用心より楽しみを優先することを意味し、やがてその報いを受けることになる」フロイト

「イギリス人が『快適さ』と呼ぶものは際限がないものである。さらなる快適さを求める欲求は内面から湧いてくのではなく、そこから利益を得ようとする者たちによって作られるのだ」ヘーゲル


『快適さ中毒』
快適な生活をし過ぎる事で起こる。
身体的な快適さを感じると、人はリラックスします。体力を使わずにすみ、カロリーも精神的エネルギーも温存される。エネルギー消費が少ないので、人は更にこの状態を求める。
こうした快適さの欠点。精神的、身体的エネルギーを使わないでいると、人は自然に退化してしまう。
つまり、快適さによって、人は環境に適応する能力や強さを失う。


快適さを求めるあまり、私たちは不快感に対する抵抗力を失っている。


逆境、挫折とは自分が心に抱く不快感である。それと向き合い、受け入れる事が不快感を小さくし幸せへの近道である。
自分を不幸にしそうな不快感を上手に扱うことで、幸せをもたらす事が出来る。


逆境に強くなるトレーニング法

逆境に意識的に対処するには、起きた出来事を人に説明する時の方法、『説明スタイル』を変えてみる。
ペンシルベニア大学 マーティン・セリグマン博士
悲観的な説明方法を、楽観的な方法に意識的に修正する事で幸福度が変わってくる。


グラスに半分ある水を「半分しかない」と思うか、「半分もある」と思うのかの違い。
つらい事が起きても、「長く続くものではない」「頻繁に起こる事ではない」「自分だけに起こる事ではない」と楽観的に自分に説明する。
出来事の捉え方を再構築する事で、心の変化を促す事が出来る。

明日も早いのに眠れなくなった。。。

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)


NHK『白熱教室』 http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/


今月は『幸福学』。
「2014年01月03日(Fri) 『幸福学』」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140103
「2014年01月10日(Fri) 『幸福学』 “HAPPY MONEY”」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140110
「2014年01月17日(Fri) 『幸福学』(仕事と幸せの関係)」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140117