NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

『幸福学』(仕事と幸せの関係)

NHKの『白熱教室』シリーズが面白い。
 → http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/


今月は『幸福学』。
「2014年01月03日(Fri) 『幸福学』」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140103
「2014年01月10日(Fri) 『幸福学』 “HAPPY MONEY”」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140110


備忘録。
「第2回『あなたの仕事と幸せの関係』」
 → http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/happy/140117.html

ポートランド州立大学 ロバート・ビスワス・ディーナー博士

幸福な人間は、ポジティブな感情をたくさん持ちながら、一方である程度はネガティブ感情も持っている。その二つを持った状態で人生に満足している人、これが幸せな人である。


カリフォルニア大学 ロバート・エモンズ教授

「人生の目標」は「幸福度」と関係がある。
外の世界に出てポジティブに仕事をし、何か影響を残すことが幸せをもたらす。「個人的な成長」と「他人と関わりながら果たしていく目標」が合致すると人は幸福に仕事が出来る。
逆に「名声」「地位」「金」「権力」といったものを強く求める人達は幸福では無い。外からの報酬、ステイタスを求める事は、幸福にとって時に逆効果となる。

「人生に必要な4つの要素」

  1. 「仕事」
  2. 目先の利益を超えた「理想」
  3. 「高い目的意識」
  4. 「社会との繋がっているという実感」

仕事こそが人生を有意義に送るために欠かせないものである。


仕事のカテゴリー エイミー・レズネスキー氏の研究
「人と仕事の関係」仕事に対する3つの意識(どこに重きを置くか)
Job Orientation

  1. ジョブ(Job) 報酬のために働く
  2. キャリア(Career) 向上のために働く
  3. コーリング(Calling) 社会的意義を感じて働く

もっとも幸福度が高いのがコーリングである。


ジョブ・クラフティング(Job Crafting) 仕事に対する意識を修正していく理論

  • 「社会的な交流の質や量を見直す」 (仕事に関わる人との関係の性質を変えたり範囲を広げたりしていく行動。仕事をしていく上で客や同僚などの人間関係を積極的に変えてその幅を広げていくと、より仕事の手応えを実感し、業務もよりスムーズに進行するという考え)例えば、違った人とチームを組んでみる。
  • 「仕事の意義を拡げる」 (仕事や作業が社会や他者に貢献している意味を再構築する事。担当している仕事の目的を広い視点で見直す事。もっと俯瞰的に大きな観点から意味を構築し直す事で、喜びの感じにくい仕事も有意義な仕事に思えるようになる。)例えば、客が喜んでる姿を想像する。
  • 「仕事のやり方や範囲を見直す」 (昇給には直接関わらないものの、自分のアイディアで人が喜ぶ笑顔を想像しながら業務にちょっとひと加えした事を実践してみる。それが仕事へのやりがいのきっかけになる事もある。)例えば、仕事を楽しめるようアレンジしてみる。


「バランスのよいポジティブ」これが私たちの感情の基準である。

認知や行動を変えることで自分の感情の状態を作り出すことができる。仕事に対する意識と行動を変えることで幸福度を上げることができる。


成功を追い求めても幸せはつかめない。幸せを追い求めた結果が成功に繋がる。

いくら収入があっても、それに慣れてしまうので更なる幸福を得るためにもっとお金が必要となります。お金や成功、名声を手に入れる事に重きを置く事自体が幸福への妨げとなるのです。
一方で、人を助けよう、クリエイティブでいよう、思いやりを持とう、幸せになろうと努める事は決して成功の妨げにはなりません。結果的には大きな経済的成功を収められるかも知れません。

── ロバート・ビスワス・ディーナー

NHK 「幸福学」白熱教室』 http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/happy/
NHK 「幸福学」白熱教室|講義一覧』 http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/happy/archives.html