NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

第五列

だいご‐れつ 【第五列】
({スペイン}quinta columna の訳語。スペイン内乱の際、四個部隊を率いてマドリードを攻めたフランコの部下モラ将軍が、市内にもわが軍に呼応するはずの第五の部隊、すなわちフランコ派がいると言ったことに由来する語) あらかじめ敵の中に紛れ込み、諜報や内部攪乱などを行なって味方を助ける部隊や人。スパイ。第五部隊。

── 『日本国語大辞典』より

言いたかないが.....。
毎度の事ながら、朝日新聞はどこの国の新聞なのか。第五列である。
中国初の航空母艦空母)『遼寧』は批判しないのに、日本の護衛艦『いずも』は空母だと言いがかりをつけて批判する。

遼寧



護衛艦いずもは空母だって? ご冗談を」(BLOGOS)
 → http://blogos.com/article/77538/

新年早々、朝日新聞がこんな記事を載せています。

海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」が昨夏、進水した。どう見ても空母だが、防衛省は「空母ではない」という。どういうこと?

海自最大の護衛艦「いずも」、どう見ても空母なのでは…

”いずも”型護衛艦は、艦首から艦尾に至る長大な飛行甲板を持っており、この事をして見た目が空母と同じだから空母と言いたいようです。

しかし、全通甲板を持つ事で空母(あるいは軽空母)である、またはその能力を持つという主張は、90年代に”おおすみ”型輸送艦が建造された際に加え、”いずも”型護衛艦の姉妹艦に相当する”ひゅうが”型護衛艦が計画されていた時も、朝日新聞は繰り返し報道しております。20年近くも同じネタを繰り返すのは、売れない芸人を見ているのに似て、憐憫の情が湧かなくもないですが、一体何回繰り返すつもりなんでしょうか。


また、こうも書いています。

船体の長さ約250メートル。排水量1万9500トン。真珠湾攻撃に参加した旧日本海軍空母翔鶴(しょうかく)」「瑞鶴(ずいかく)」に近い大きさだ。

海自最大の護衛艦「いずも」、どう見ても空母なのでは…

まず、70年前の兵器と現代の兵器の分類を同列に語る時点でどうかしていると思います。自衛隊90式戦車は50トンの重量がありますが、90式戦車より軽い大戦中のパーシング(アメリカ)、KV-1(ソ連)のように重戦車と呼ぶ事はありません。もっと身近に例えれば、現代のスマートフォンは、昔のスーパーコンピュータ以上の処理能力がありますが、スマートフォンをスーパーコンピュータと呼ぶ人はいないのと同じ事です。

まあ、こんな茶々は置いときましょう。ところが、朝日新聞では、”軍事ジャーナリスト”という肩書の方のコメントを引っ張ってきて、空母であると言いたいようです。

軍事ジャーナリストの清谷信一氏は「世界標準では空母そのもの。政府は政治問題化するのを恐れ、なし崩し的に拡大解釈しているのでは」と指摘する。(谷田邦一)

海自最大の護衛艦「いずも」、どう見ても空母なのでは…

世界標準で空母ですか、なるほど。

では、ここで朝日新聞と”軍事ジャーナリスト”氏の疑義の通りに、世界では”いずも”型に類する艦艇は、「空母」と呼ばれるのでしょうか? 近年、世界各国で配備が進んでいる似たような全通甲板を持つ艦艇が、各国でどのような呼称がされているのかを一覧にまとめました。

上の表をご覧頂ければ分かると思いますが、いずれも全通甲板を持ち、高い輸送能力を持つ艦艇ですが、各国とも「強襲揚陸艦」、「ヘリコプター揚陸艦」、「戦略投射艦」、「戦力投射艦」等、様々な呼称を用いており、海上自衛隊の「ヘリコプター搭載護衛艦」が際立っておかしい呼称・艦種でないことが分かると思います。何が「世界標準」なんでしょうかね?

このような様々な種別を用いる背景としては、各国の軍事思想や、国際環境の変化が挙げられます。例えば、フランスのミストラル級は、戦争任務に加え、災害救援、人道支援と言った「戦争以外の軍事作戦(MOOTW:Military Operations Other Than War)」にも使用できる多目的艦としての性格を持たせており、全通甲板と航空機積むだけで空母とするような単純な考えで建造されたものではありません。これは、海上自衛隊の”おおすみ”型、”ひゅうが”型、”いずも”型も同じで、実際に護衛艦”ひゅうが”は東日本大震災では洋上基地として、災害救助に活躍しました。

そもそも、技術も軍事思想も大きく進歩した現代において、70年前の第二次大戦水準でモノを語る必要性はありません。そもそも、第二次大戦時に実用的ヘリコプターの実戦投入はされていないため、ヘリコプター揚陸艦強襲揚陸艦と言った艦種は存在していませんでした。そして、第二次大戦後に余剰となった空母をヘリコプターを運用できるよう改造したのが、今日の強襲揚陸艦の始まりでした。

さらに言うなら、70年前の軍事思想ですら「飛行甲板を持つ艦艇=空母」という図式は成り立っていません。先の一覧表にも載せましたが、第二次大戦中に'''日本陸軍'''が運用した揚陸艦”あきつ丸”は、揚陸艦でありながら、上陸部隊を航空機で支援するために全通甲板と航空機搭載能力を備えた、今日の強襲揚陸艦の先駆け的存在でした。

いずれも各国の呼称、そして戦前の日本陸軍の呼称も、実態としては外れているものではありません。むしろ、ヘタに揚陸艦を「空母」と呼ばない分、実態に即していると言えます。実態を反映しない名称を追いかける事に、イチャモン以上の意味は見い出せないでしょう。


海上自衛隊護衛艦『いずも』などを『日本の右傾化の象徴』と批判するなら、中国はとっくに『軍国主義国』だ」(BLOGOS)
 → http://blogos.com/article/77541/

朝日新聞が1月7日付け朝刊「37面=社会面」の企画記事「ニュース3Q」で「護衛艦『いずも』、どう見ても空母じゃないの?」という見出しをつけて、日本が「ヘリコプター搭載護衛艦」を保有していることに批判の矢を浴びせている。この護衛艦は、「航空母艦ではないのか」というのだ。この記事を読んでいると、何か中国国営の宣伝機関の記事であるかのような錯覚に陥ってしまう。とくに、次の記述には、単なる違和感というよりは、むしろムカつく。

 「自民党政権下で2010年度予算の概算要求に建造費が盛り込まれ、民主党政権を経て、安倍政権のもとで迎えた進水式に、中国や韓国のメディアは敏感に反応した。『準空母の登場』と報じ、『日本の右傾化の象徴』などと批判した」

 この書き方は、とくに中国のメディアが、「『準空母の登場』と報じ、『日本の右傾化の象徴』などと批判した」のが、いかにも正当であるかのような表現をしている。それだけに、違和感を禁じ得ず、ムカつくのである。

 なぜか? それは中国共産党一党独裁の北京政府がウクライナから購入し、中国遼寧省大連で改修した中国初の空母「ワリャク」が2012年9月23日午後、中国人民解放軍海軍に引き渡され「遼寧」という艦名をつけられて就役し、日本の固有の領土である尖閣諸島周辺に派遣されて、すでに日本を恫喝しているからである。

 読売新聞YOMIURI ONLINEが1月3日午前0時4分、「空母遼寧』訓練は『第2段階初期』・・・中国紙」という見出しをつけて、次のように配信している。

「【北京=五十嵐文】2日付の中国紙京華時報などによると、中国初の空母遼寧』は1日、南シナ海での訓練を終えて山東省・青島の空母基地に帰還した。遼寧号は昨年11月26日に青島を出港し、台湾海峡を通過して南シナ海まで初めて遠洋航行した。南シナ海では、海南省三亜に新たに整備された空母基地に寄港。遼寧に同行したミサイル駆逐艦やフリゲート艦、潜水艦、航空機と連携し、『空母戦闘群』として試験航行するなどの訓練をこなしたという。中国紙・環球時報は2日、空母の訓練には、〈1〉艦載機との連携〈2〉護衛艦など空母戦闘群内での連携〈3〉空母戦闘群と全軍との連携――の3段階があり、遼寧は『第2段階の初期』にある、との軍事専門家の分析を紹介した」

 護衛艦「いずも」が、どう見ても空母であり、「準空母の登場」と報じ、「日本の右傾化の象徴」などと批判するのが正当であるならば、中国共産党1党独裁北京政府がレッキとした空母遼寧」を保有しているのは、日本以上に「中国の右傾化の象徴」ということになる。それどころか「軍国主義の象徴」だ。にもかかわらず、中国共産党1党独裁北京政府が「太平洋へ進出する海洋戦略展開の目的」で、共産党人民解放軍の海軍力増強、その象徴である空母遼寧」を保有していることを「中国の右傾化=軍国主義化の象徴」であると、なぜ批判しないのであろうか。一つ考えられることは、朝日新聞が、中国共産党1党独裁北京政府の機関紙、あるいは宣伝媒体に堕しているからではないのか。

日本国憲法第9条は、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」と規定している。

 国際紛争を解決する手段としての「戦争」は、永久にこれを放棄しているけれど、「自衛権」は、放棄しておらず、「自衛戦争」も否定していない。

 「攻撃は最大の防御」という軍事用語があるように、「自衛戦争」には、当然、「敵への攻撃」も含まれる。「座して死を待つわけにはいかない」からである。現代戦では「発見」されたら最期なのだ。

 このため、日本はいままさに、中国初の空母「ワリャク」就航を機に、日本は原子力潜水隊艦隊創設・原子力空母建造をし、中国人民解放軍海軍を「第1列島線」に封じ込めておく時代に突入していることを忘れてはならない。

 ちなみに、筆者の義理の「伯父」は、大東亜戦争日中戦争、太平洋戦争など複合的戦争)の最中、大日本帝国海軍の戦艦「伊勢」(伊勢型戦艦の1番艦。艦名の由来は三重県旧国名から命名)に海軍砲兵大尉として乗り組み、主砲の砲術士を務めていた。この戦艦は当初、扶桑型戦艦の3番艦として建造が予定されていた。だが、扶桑型に砲力や防御力、運用面等で問題点が生じたため再設計が行われ、準同型艦の伊勢型の一番艦として建造。太平洋戦争後半には戦術変更に伴って、姉妹艦「日向」とともに後部主砲塔2基を撤去し、航空機用作業甲板、格納庫、射出機を設け、搭載機数22機という軽空母なみの航空打撃力を持つ航空戦艦へと改装されたという。海上自衛隊の「ヘリコプター搭載護衛艦」である「いせ」は、その後継艦である。


【参考引用】朝日新聞DIGITALが1月7日午前10時24分、「海自最大の護衛艦『いずも』、どう見ても空母なのでは・・・」という見出しをつけて、以下のように配信した。

海上自衛隊最大の護衛艦『いずも』が昨夏、進水した。どう見ても空母だが、防衛省は『空母ではない』という。どういうこと? ■能力や構造は空母そのもの 船体の長さ約250メートル。排水量1万9500トン。真珠湾攻撃に参加した旧日本海軍空母翔鶴(しょうかく)』『瑞鶴(ずいかく)』に近い大きさだ。自民党政権下で2010年度予算の概算要求に建造費が盛り込まれ、民主党政権を経て、安倍政権のもとで迎えた進水式に、中国や韓国のメディアは敏感に反応した。『準空母の登場』と報じ、『日本の右傾化の象徴』などと批判した。いずもは、京都・舞鶴基地所属の『いせ』『しらね』(5200トン)の後継で、防衛省の説明では『ヘリコプター搭載護衛艦』だ。海自は既に1万トン超のヘリ搭載護衛艦『ひゅうが』と『いせ』を保有。いずもは来春に就役予定で、建造中の同型艦と合わせて4隻を配備する計画だ。先月、閣議決定された中期防衛力整備計画でも、海自の基幹部隊とされる護衛隊群の中核を担う。ヘリコプター9機を同時に運用できる能力や、艦首から艦尾まで甲板が平らな構造は空母そのものだ」(谷邦一)


「海自最大の護衛艦「いずも」、どう見ても空母なのでは…」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/articles/ASFDT5KFRFDTUTIL03D.html

 海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」が昨夏、進水した。どう見ても空母だが、防衛省は「空母ではない」という。どういうこと?

■能力や構造は空母そのもの

 船体の長さ約250メートル。排水量1万9500トン。真珠湾攻撃に参加した旧日本海軍空母翔鶴(しょうかく)」「瑞鶴(ずいかく)」に近い大きさだ。

 自民党政権下で2010年度予算の概算要求に建造費が盛り込まれ、民主党政権を経て、安倍政権のもとで迎えた進水式に、中国や韓国のメディアは敏感に反応した。「準空母の登場」と報じ、「日本の右傾化の象徴」などと批判した。

 いずもは、京都・舞鶴基地所属の「しらね」(5200トン)の後継で、防衛省の説明では「ヘリコプター搭載護衛艦」だ。海自は既に1万トン超のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」と「いせ」を保有。いずもは来春に就役予定で、建造中の同型艦と合わせて4隻を配備する計画だ。先月、閣議決定された中期防衛力整備計画でも、海自の基幹部隊とされる護衛隊群の中核を担う。

 ヘリコプター9機を同時に運用できる能力や、艦首から艦尾まで甲板が平らな構造は空母そのものだ。


空母』、『航空母艦』の略称
読んで字の如く、航空機の母艦である。
そもそも日本には艦に載せるべき艦載機が無い。


翁に曰く、、、

 朝日新聞はながく共産主義国の第五列に似た存在だった。第五列というのは国内にありながら敵勢力の味方をするものである。それなら朝日新聞はわが国の社会主義化を望むかというとそんなことは全くない。資本主義の権化である。朝日は昭和天皇を常に天皇と呼び捨てにしていたのに、逝去の日が近づくと陛下と書きだした。ついには崩御と書いた。最大級の敬語である。読売が崩御と書いてひとり朝日が書かないと読者を失うかと恐れたいきさつはいつぞや書いた。
 朝日の売物は昔から良心(的)と正義である。こんなことでだまされてはいけないとむかし私は「豆朝日新聞」の創刊を思いたった。

── 山本夏彦(『「豆朝日新聞」始末』)

『2014年01月02日(Thu) 赤い赤い朝日』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140102
これでも朝日新聞を読みますか?

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朝日新聞のトンデモ読者投稿 (晋遊舎ムック)

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朝日新聞の中国侵略

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