NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

『帯』

久しぶりの日曜休み。


いざ休みになると混でそうでどこにも行く気にならない。

いつも本屋


特に周五郎ファンという訳でもないけれど、『帯』が良い。


山本周五郎長篇小説全集 第一巻 樅ノ木は残った(上)
胸を張れ、誇り高く生きよ!
「本当の強さとは、何なのか・・・」



山本周五郎長篇小説全集 第二巻 樅ノ木は残った(下)
わかってくれる誰か、がいる!
「侍の本分は、辛抱の中にある」



山本周五郎長篇小説全集 第三巻 さぶ
人間はひとりぼっちではないんだ。
「おれの軀は、泥まみれなんだ」



山本周五郎長篇小説全集 第四巻 小説 日本婦道記
いちずに信じる女性(ひと)がいる!
「道ははどこかに続いてゆくものです」



山本周五郎長篇小説全集 第五巻 柳橋物語・むかしも今も
お前だけは守ってみせる。
「今、ようくわかってよ」



山本周五郎長篇小説全集 第六巻 栄花物語
絶望の淵にあってなお、闘え!
「あらゆる者が無傷ではいられない」

 過去も現在も、未来も、人間は生きてきて、悩んだり苦しんだり、愛したり憎んだりしながら、やがて死んでゆき忘れられてしまう。(中略)人間の為したこと、為しつつあること、これから為すであろうことは、すべて時間の経緯のなかに、かき消されてしまう。
 ── 慥(たし)かなのは、自分がいま生きている、ということだけだ、生きていて、ものを考えたり、悩んだり、苦しんだり、愛しあったりすることができる、ということだ。

── 山本周五郎『山彦乙女』

山本周五郎のことば (新潮新書)

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