NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

一日一言

十月五日 知識と実行


 知識を得ることは簡単であるが、これを実行することはむずかしい。しかし、細かいところまで知りつくしていなければ、実行してはならない。たとえば、農業のように、土をたがやし、時を間違えずに種をまき、草を刈れば、実ることは誰でも知っているが、そのことを知っていても実行しなければ、何の実りもない。また、それを知るのには、時期を考えて、土のたがやし方や、鋤や鍬の使い方など、それぞれよく知った上で行わなければ、知ったことにはならない。これは、三浦梅園(江戸中期の儒医)の教えである。


  説く法(のり)に心の花は開けども
         その実となれる人はまれなり

── 新渡戸稲造(『一日一言』)

三浦梅園自然哲学論集 (岩波文庫)

三浦梅園自然哲学論集 (岩波文庫)


翁にも曰く、

 知らないことには二種ある。全く知らないことと、よく知らないことの二種である。人は全く知らないことでさえ、知ったかぶりして教えようとする。すこし知ることなら得意になってなお教えようとする。

── 山本夏彦(『何用あって月世界へ』)




仕事後に本屋に立ち寄るのがぼくの日課です。


名作・迷作エンジン図鑑―その誕生と発展をたどる


ひらめきスイッチ大全 (Sanctuary books)


皮膚に聴く からだとこころ (PHP新書)


自助論: 「こんな素晴らしい生き方ができたら!」を実現する本 (単行本)


人は本には金を惜しむ。

── 山本夏彦『何用あって月世界へ』