NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

休日とサン=テグジュペリ

一週間ぶりの休み。


午前中に、新千歳空港へ。



トヨタ・2000GT

ヨタハチ

エスハチ

コスモスポーツ

ベレット

フェアレディZ432

ハコスカ

ケンメリ


千歳から戻って夜は飲み会、食事会?合コン?
いい歳して女っ気無く独りでいるのを心配して声をかけてくれているのかも知れないけれど、お酒の席は苦手。
酒もタバコもしない、おまけに口下手。
一体全体、何を話せというのだ。。。

 (どうしてみんな、ぼくの旅のことを、そっとしておいてくれないんだろう!? わかってないんだなあ。むりに語らせられると、ぺらぺらしゃべったが最後、ばらばらになって消えてしまうんだ。それで、おしまいさ。その旅のことを思いだしたくても、自分のしゃべった声しか聞こえなくなっちまう)

── スナフキン『ムーミン谷の仲間たち』


そんなことより、、、
1944年7月31日 サン=テグジュペリ


星の王子さま』の童話作家としての印象が強いが、彼の小説は力を与えてくれる。



以下は『人間の土地』より。

  • ぼくら人間について、大地が、万巻の書より多くを教える。理由は、大地が人間に抵抗するがためだ。人間というのは、障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。
  • 努めなければならないのは、自分を完成することだ。試みなければならないのは、山野のあいだに、ぽつりぽつりと光っているあのともしびたちと、心を通じ合うことだ。
  • これが人生だ。最初ぼくらはまず自分たちを豊富にした、多年ぼくらは木を植えてきた、それなのに、やがて時間がこの仕事をくずし、木を切り倒す年が来た。僚友たちが一人ずつぼくらから彼らの影を引上げる。かてて加えて、ぼくらの喪に、今日以後、人知れぬ老いの嘆きが加わる。
  • 彼は知っている。何人にもあれひとたび事件の渦中へはいってしまったらけっして恐れたりするものではないと。人間に恐ろしいのは未知の事柄だけだ。だが、未知も、それに向かって挑みかかる者にとってはすでに未知ではない、ことに人が未知をかくも聡明な慎重さで観察する場合なおのこと。
  • 人間であるということは、とりもなおさず責任をもつことだ。人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩(じくじ)たることだ。人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると感じることだ。
  • ぼくは死を軽んずることをたいしたことだとは思わない。その死がもし、自ら引き受けた責任の観念に深く根ざしていないかぎり、それは単なる貧弱さの表われ、若気のいたりにしかすぎない。
  • 彼は自分がそれをしなかったら、一枚の畑が荒蕪地になるように思えるのだ。彼は自分が耕さなかったら、地球全部が荒蕪地になるように思えるのだ。彼は愛によって、あらゆる土地に、地上のあらゆる樹木に、つながれていた。彼こそは仁者であり、知者であり、王者であった。彼こそはギヨメ同様、勇者であったのだ。彼が自らの創造のために、死に抵抗して、戦いつづけていたあいだじゅう。
  • 人は人間の働きをしてみて、はじめて人間の苦悩を知る。人は風に、星々に、夜に、砂に、海に接する。人は自然の力に対して、策をめぐらす。人は夜明けを待つ、園丁が春を待つように。人は空港を待つ、約束の楽土のように。そして人は、自然の本然の姿を、星々のあいだにさがす。
  • なぜ憎しみあうのか? ぼくらは同じ地球によって運ばれる連帯責任者だ、同じ船の乗組員だ。新しい総合を生み出すために、各種の文化が対立することはいいことかもしれないが、これがおたがいに憎しみあうにいたっては言語道断だ。
  • たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは幸福になりうる、そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるはずだから。
  • 精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、はじめて人間は創られる。

星の王子さま公式ホームページ』 http://www.lepetitprince.co.jp/
『Site officiel Saint Exupery』 http://www.saint-exupery.org/



人間の土地 (新潮文庫)

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夜間飛行 (新潮文庫)

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星の王子さま―オリジナル版

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