一日一言
七月二十日 最高の知識
知識には限りがある。いかに専門家といえども、自分の専門のことでも知らないことは多い。賢い人は一を聞いて十を知れば、また知らないことが多く出てくるものである。自分にはまだまだ勉強不足と思っている人が、最も賢い人である。
知らざるを知らずとするを智者と知れ
知らぬを知ると思ふこそ無智磨きなば磨いただけに光るなり
性根玉でも何の玉でも
無知の知。
論語にもある。
之(これ)を知るを之を知ると為し 知らざるを知らずと為す 是(こ)れ知るなり
子曰、由、誨女知之乎。知之爲知之、不知爲不知。是知也。
── 為政第二
翁にも曰く、
知らないことには二種ある。全く知らないことと、よく知らないことの二種である。人は全く知らないことでさえ、知ったかぶりして教えようとする。すこし知ることなら得意になってなお教えようとする。