NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

Tove Jansson

運動の日。


今夜は八軒でフットサル。
左ふくらはぎを痛めて程々に、のはずが、更に脛をぶつけて、右のふくらはぎまで痛めて。

それでも、走る。走る。


閑話休題。


2001年6月27日 トーベ・ヤンソン

『ムーミン』名言十五選。

  • 「初恋と最後の恋のちがいを、ご存じ? 初恋は、これが最後の恋だと思うし、最後の恋は、これこそ初恋だと思うもの。」(サーカスのプリマドンナの馬がムーミントロールに『漫画/ムーミントロールの恋』)
  • 「おだやかな人生なんて、あるわけがないですよ」スナフキンが、ワクワクしながらいいました。(『たのしいムーミン一家』)
  • だれかを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は、得られないんだよ。(スナフキン『ムーミン谷の仲間たち』)
  • せっかくの人生なのに! きみたち、修繕にてんてこまいで、朝から晩まで、とびまわってるんですね。骨おって働くなんて、考えただけでも、気がめいってきますよ。なんのためになるんですか。ぼくの親戚にね、触覚やひげがたれ下がってヨレヨレになるほど三角法の勉強をしたやつがいたんだけど、習い終わったとたんモランがやってきて、食べられてしまった。そう、やつは今や、すごい秀才になって、モランのお腹の中で、のびてるんだ!(ヨクサル『ムーミンパパの冒険』)
  • (大危機への憧れを静めて、細やかで優しい穏やかさで心を満たしてみたんだ。しかし、状況は、ちっとも好転しなかった。こんなことをしていたら、ニョロニョロたちに、ごく普通のベランダ・パパと思われてしまうかも・・・・・・) パパは、気が気ではありませんでした。(ムーミンパパ『ムーミン谷の仲間たち』)
  • 「その調子だと、おまえ、すぐにおとなになっちまうぞ」と、ホムサ兄ちゃんがさとしました。「父さんや母さんみたいな、おとなになるんだ。おまえにゃ、ぴったりだぜ。ごくふつうに見て、ごくふつうに聞くだけのおとなだ。つまり、なーんにも見ないし、なーんにも聞かないってことだな。とどのつまり、おまえは、なんにもできなくなっちまうんだ。」(『ムーミン谷の仲間たち』)
  • なんだってできるわ。だけど、なんにもやらないでいましょ。ああ、なんだってできるって、なんてステキなことなの!(ミムラねえさん『ムーミン谷の十一月』)
  • だれも心配しすぎないって、いいことでした。ムーミンたちは、ほかのひとのために、やたらと心配しないでいようと、きめていました。つまり、そのほうが、心配をかけたと思って良心をいためなくても、すみます。それに、ありったけの自由をあたえあっていることにもなるのです。(『ムーミン谷の仲間たち』)
  • ムーミンママにいわせれば、「堕落の人生なんて、楽しくさえないに、きまっています」ということですが、パパは、そんなきっぱりしたことは、いいませんでした。(『ムーミン谷の仲間たち』
  • 「この子、怒ることも、できないのよ」ちびのミイが、いいました。「それが、この子の悪いところだわね」(『ムーミン谷の仲間たち』)
  • 未知のことばかりでした。でも、全部、自分で判断してきめました。そして、なにひとつとして、いままでどおりのやりかたではやりませんでした。わたしは、すこぶる幸せでした。(『ムーミンパパの冒険』)
  • むかしあるところに、自分が持っている品物たちをこよなく愛している奥さんがいたんだ。奥さんには、子どもがなかったので、よろこびも悩みもなく、はたらいたり食事をつくったりする必要もなかった。ほかの人がどんなふうに思うかなんて、気にもしなかった。こわいものは、なにもないひとだったんだ。だけどね、奥さんは、遊び心というものを、失っていた。つまり、とてもさびしい毎日を、すごしていたんだ。(スナフキン『ムーミン谷の仲間たち』)
  • 「こうして彗星探しの旅をしていることに比べたら、コーヒー沸かしの一つや二つ、どこへ消えたって、たいした問題ではないだろう?」(スナフキン『ムーミントロールと彗星』
  • ふたりは、たがいにさりげなく敬意をはらいあい、そのくせふたりとも、自分の世界をしっかりと保っていました。相手のためになにかをしてあげるなんてことはなく、わかりあおうともしなけてば、気にいられようともしませんでした。こういうのも居心地よくいっしょにすごす、一つの方法ではないでしょうか。(『ムーミンパパ海へいく』)
  • 秋になると、残るものと旅立つものがいます。いつだって、そうでした。好き好きでいいのです。でも、とりかえしがつかなくならないうちに、早めに決心することです。(『ムーミン谷の十一月』)


ビョーク、『コメット・ソング』。


トーベ・ヤンソンとムーミンの物語から見つめ直す生き方と暮らし」(CINRA.NET)
 → http://www.cinra.net/news/2013/06/12/121759.php

『ムーミン』シリーズなどで知られるフィンランドの芸術家・トーベ・ヤンソンの展覧会『トーヴェ・ヤンソン夏の家 ―ムーミン物語とクルーヴ島の暮らし―』が、7月12日から東京・東陽町のGallery A4で開催される。

新進の彫刻家であった父と売れっ子挿絵画家の母という芸術一家に生まれ、幼いころから絵画や芸術に親しみ、若いころは画家を目指していたトーベ・ヤンソン。彼女の代表作として知られるムーミン一家がピクニックに出掛けたように、ヤンソン家は電気も水もガスもない島でひと夏を過ごすというユニークなライフスタイルを持っており、彼女の創作イメージは大自然と一人の人間として向かい合う暮らしの中で生まれたという。

同展では、「境界ない世界へ―海と森、人と人―」をテーマに、「トーベ・ヤンソン創作の軌跡」「ムーミン谷の暮らし」「トーヴェ・ヤンソンのクルーヴ島の暮らしーフィンランドの自然と文化」の展示ゾーンが用意される。トーベ・ヤンソンの生き方と暮らしを見つめ、『ムーミン』シリーズをはじめとする彼女の創作の足跡を追うことで、精神的な豊かさや便利な社会の足元を見つめ直すきっかけとなる展示になりそうだ。

会期中にはシンポジウムやワークショップなどの開催が予定されているので、詳細はGallery A4のオフィシャルサイトからチェックしてみよう。


『Gallery A4』 http://www.a-quad.jp/
プレスリリース(PDF) パンフレット(PDF)