一日一言
一月二十日 善行に遠慮は不要
人の世話をすれば親切ぶると言われ、読書をすれば学者ぶると言われ、自分の考えを述べれば利口ぶると言われ、真面目になれば君子ぶると言われても、人の言葉を恐れていては、電車で他人に席を譲ることも、書店で本を買うこともできない。自分の心の信じるところを実行しないことのほうが、じつは「ぶる」ことの極みなのだ。善いことを行うのに遠慮は無用である。
かたくなと笑へば笑へ真直な
誠の道を行ける此の身を
- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/10/29
- メディア: 新書
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
人情や愛情は小出しにすべきものじゃない。全我的なもので、そのモノと共に全我を賭けるものでなければならぬ。
── 坂口安吾(『詐欺の性格』)