NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

自戒のことば

良寛さん。

自戒のことば


  こころよからぬものは──


ことばの多き、口のはやき さしで口
手がら話 へらず口
唐ことばを好みてつかふ
おのが意地をはりとほす
もの知り顔のはなし
この事すまぬうちにかの事いふ
くれてのち其の事人にたかる
返すといひて返さぬ
にくき心をもちて人を叱る
悟りくさき話 ふしぎばなし
神仏のことかろがろしくさたする
親切げにものいふ
人にものくれぬさきにその事いふ
この人にいふべきをあの人にいふ
鼻であしらふ にげごとをいふ
はなしの腰をおる おどけのかうじたる
おのが得手にかけていふ
ぐちたはごと
あらかじめものの吉凶をいふ
つげごとの多き 口上のながき
ひとつひとつ数へたててものいふ
みだりに約束する
しもべを使ふに言葉のあらき
客の前に人を叱る いらぬ世話をやく
口を耳につけてささやく
をろかなる人をあなどる
かたことを好みてつかふ

良寛さんのうた

良寛さんのうた




霞立つ 長き春日を こどもらと 手まりつきつつ この日暮らしつ

── 良寛