NAKAMOTO PERSONAL

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「エネルギー革命を成し遂げるのは日本か?」

「エネルギー革命を成し遂げるのは日本か?」(The Voice of Russia)
 → http://japanese.ruvr.ru/2012_05_12/nihon-enerugi-kakumei/

 世界のエネルギー市場では近いうちに革命が起こり、それは日本によって成し遂げられる可能性がある。


 日本ではメタンハイドレートの採掘試験が行われている。専門家らは、日本近海には大量のメタンハイドレートが埋蔵されており、これによって日本のエネルギー問題が解決される可能があるとの見方を表している。  

 名古屋のおよそ70キロ沖では石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と探査船「ちきゅう」号が掘削作業を行っている。課題は、同海域でメタンハイドレートを採掘できる可能性についての試験。2013年の1−3月にはメタンハイドレート 産出に向けた試験が予定されている。  

 メタンハイドレートは、メタンガスと水が結合したもの。雪あるいは融けかかった氷をおもわせるメタンハイドレートは、世界的に分布している。だがメタンハイドレートの開発は課題が多く、今までは採算が取れないと考えられていた。だが現在、日本の専門家らは採算が取れる技術をみつけたと主張している。  

 JOGMECの本社で新技術を視察した「ルスエネルジー」社のアナリスト、クルチヒン氏は、次のように語っている。

メタンハイドレートには将来性があるため、探査の価値があると考えている。日本ではこのプログラムに3億6000万ドルが拠出された。私は東京にあるJOGMECの本社で メタンハイドレートからガスを産出する試験が成功するために全てを行うというスローガンが書かれたポスターを見た。一番重要なのは技術的な成功だ。なぜなら、このようなエネルギーの産出技術は今のところ開発途中にあるからだ。日本はこれに大きな関心を持っている。なぜなら、日本近海にはメタンハイドレートが7兆立方メートル埋蔵されていると試算されているからだ。1立方メートルのメタンハイドレートは天然ガスの164立方メートル分に相当する。JOGMEが2006−2008年にカナダで最初に行った試みは成功に終わった。新たな試験の結果に期待されている。」  

 現在のところ、加工や輸送など全ての費用を含めたメタンハイドレートの価格は天然ガスの価格を上回っている。そのため日本は原価引き下げについても考えなければならない。だがJOGMEは熱意に満ちている。なぜならこれは戦略的に重要な課題だからだ。  

 世界には非常に多くのメタンハイドレートが埋蔵されている。信頼性があり、かつ採算の取れる採掘方法が見つかったならば、これは世界のエネルギー市場にとって革命となるだろう。ロシアはメタンハイドレート開発に加わることができるだろうか?クルチヒン氏は次のように語っている。

「そのような試みにはすでに着手された。だがロシアには膨大な量の天然ガスが埋蔵されている。メタンハイドレートの産出技術に関する作業は、今のところ理論的なレベルで行われているだけだ。 ロシアではバイカル湖の底やオホーツク海、ヤマロ・ネネツ自治管区の永久凍土、北極圏など多くの場所でメタンハイドレート鉱床が発見されている。」  

 専門家らは、北極圏には化石燃料の埋蔵量と同等のメタンハイドレートが埋蔵されていると試算している。メタンハイドレートは将来、天然ガスに代わる可能性があると考えられている。そのような時代が訪れるのはいつになるのだろか?それについては日本が示してくれるだろう。