NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

多忙。

ここ十数年、年末年始の正月休みというものがない。
仕事納めも、仕事始めもない。


疲労困憊。

 人間は悲しいものだ。切ないものだ。苦しいものだ。不幸なものだ。なぜなら、死んでなくなつてしまふのだから。自分一人だけがさうなんだから。銘々がさういふ自分を背負つてゐるのだから、これはもう、人間同志の関係に幸福などありやしない。それでも、とにかく、生きるほかに手はない。生きる以上は、悪くより、良く生きなければならぬ。

── 坂口安吾『教祖の文学』


教祖の文学・不良少年とキリスト (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

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