タウ星
「12光年先に地球型の惑星、生命存在する可能性」(読売新聞)
→ http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121220-OYT1T00648.htm
英ハートフォードシャー大などの国際研究チームは19日、生命が存在する可能性のある惑星を新たに見つけたと発表した。
地球からの距離は12光年で、太陽までの距離の約76万倍。生命が存在しうる太陽系外の惑星は、20光年先でも見つかっていたが、今回はこれまでで最も地球から近いという。
国際チームは、くじら座の「タウ星」を6000回以上も観測。光の波長の変化を分析し、地球の2~6倍の重さの惑星5個を見つけた。
このうち、地球のように岩石でできている惑星1個が、恒星からほどよい距離で、液体の水があり、大気や生命が存在する可能性があると推定した。この惑星の重さは地球の約5倍。
国立天文台の田村元秀・准教授は「時間をかけて観測し、丁寧に分析した成果だと思う。この手法が他の星にも使えるかどうかは検証が必要だが、今後、もっと近い星で惑星が見つかる可能性もあるだろう」と話している。
今日は“科学の良心”カール・セーガン博士の命日。(1996年12月20日)
子供の時、暗闇は恐ろしいものだった。暗闇の中には何かがいる、その何かがなんであるかはわからない。が、皮肉なことに実は我々は暗闇の中に生きている。今いるこの地から外にでれば、どの方向に向かっても一瞬の光の後にあるのは暗闇である。完全なる闇に我々は囲まれているのだ。
大人になっても、暗闇の恐ろしさは薄れない。ある人は言うだろう、その闇にあまり近づかないでおこう、と。その闇の中に何が潜んでいるのか探るのはやめよう、知らない方がいいだろう、と。
宇宙には4千億もの惑星が存在している、その中で私たちの太陽は唯一の禁断の星だと言うのだろうか?
そうかもしれない。もしかしたら私達の持つ生命や知性は実にレアなケースなのかもしれない。いや、それとももしかしたら文明というものは他のどこかの地でも頻繁に起こっていることなのかもしれない。そして自らを滅ぼしているのかもしれない。それとも、この広い宇宙のどこかでは我々の世界と似たような世界がまさに今存在しているというのだろうか。そしてその土地で暮らす人々は私たちと同じように、この暗闇には何が潜んでいるのだろうかという想いにふけっているのかもしれない。
命とは他と比較することでよりわかりやすくなるものである。ゆえに何千という種を調べるのである。我々の時代で、太陽系を渡りに他の星へロケットを飛ばすことができた。それはこれからも続いていく、生命がまた他の生命を探していくのだ。
── カール・セーガン
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