冬、近し。『中村元の世界』

今季初の雪虫。冬、近し。

『雪虫(ユキムシ)、雪の妖精 』（北海道ファンマガジン）　http://pucchi.net/hokkaido/snow/life01.php
『雪虫 - Wikipedia』　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E8%99%AB

今日は仏教学者、インド哲学者の中村元さんの命日です。（平成11年）
白川静さんと共に、ぼくの最も尊敬する学者さんの一人。

ぼくには当代一流の学者がついている。
中村元さんは仏教、インド。
白川静さんは漢字、中国。
ローマ史、イタリアならば塩野七生かな。

各分野の調べ物をする時はまず彼らの文献にあたる。
ぼくの知恵袋である。

『中村元』 - Wikipedia　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E5%85%83
『白川静』 - Wikipedia　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B7%9D%E9%9D%99
『塩野七生』 - Wikipedia　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E9%87%8E%E4%B8%83%E7%94%9F

新装新版 中村元 ---仏教の教え 人生の知恵 (KAWADE道の手帖)

白川静の世界―漢字のものがたり (別冊太陽)

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

この変転　常ない世の中では

まず自分に頼るべきである

自分に頼るということはどういうことであるか

自分はこの場合にどうすべきかということを

その場合その場合に考えることでしょう

その場合　何を判断決定の基準にするのか

それは「人間としての道」「法（のり）」

インドの言葉で言うと「ダルマ」と呼ばれるものです

これを「法（ほう）」と訳しますが

この人間の理法というもの　これに頼ること

「自己に頼れ　法に頼れ」これが　釈尊の最後の教えでありました

──　中村 元（『ＮＨＫ映像ファイル　あの人に会いたい』）より

仏教においては『法前仏後』という言葉示す通り、仏よりも法が優先される。
仏（覚者、悟った者）、救世主や教祖よりもまず、法が優先されるのである。
どこぞのエライ教祖様の指示や思し召しではなく、「人間としての道」「人間の理法」、自己に頼り、法に頼って生きて行くべきである。と。

『2005年11月05日(Sat) 「中村元」の世界』　http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20051105　
『公益財団法人 中村元東方研究所 』　http://www.toho.or.jp/

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

バウッダ―仏教 (小学館ライブラリー (80))

世界が一つになる場合

異質的なものに対する理解と寛容ということ

これが絶対に必要だと思います

──　中村 元

中村元『仏教用語辞典』

広説仏教語大辞典 (上巻)

広説仏教語大辞典 (中巻)

広説仏教語大辞典 (下巻)

広説仏教語大辞典 (別巻)

白川静『漢和辞典3部作』

新訂 字統

新訂 字訓

字通

塩野七生『ローマ人の物語』

ローマ人の物語 (1) ローマは一日にして成らず

ローマ人の物語 (2) ハンニバル戦記

ローマ人の物語 (3) 勝者の混迷