かき消される前に
過去も現在も、未来も、人間は生きてきて、悩んだり苦しんだり、愛したり憎んだりしながら、やがて死んでゆき忘れられてしまう。(中略)人間の為したこと、為しつつあること、これから為すであろうことは、すべて時間の経緯のなかに、かき消されてしまう。
── 慥(たし)かなのは、自分がいま生きている、ということだけだ、生きていて、ものを考えたり、悩んだり、苦しんだり、愛しあったりすることができる、ということだ。
- 作者: 清原康正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/06
- メディア: 新書
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