『損な立場がとれた時、人間になれる』
曾野綾子さんの『自分をまげない勇気と信念のことば』より。
権利を主張することが民主的な生き方であって、それが人間の最も望ましい生き方だなどと、私は思えない。私自身、弱いエゴイストだけれど、人間というものは、自分が損のできる人にならねばならないと思っている。できるかどうかは別として、そうありたいと願うのである。損な立場がとれた時、人間は初めて、動物ではなく、人間になれるからなのだ。
── 曾野綾子(『私を変えた聖書の言葉』)
- 作者: 曽野綾子
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2010/07/17
- メディア: 新書
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