NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

山と本

仕事帰りに藻岩山。
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山の帰りに本屋で数冊購入。



自由論 (光文社古典新訳文庫)

自由論 (光文社古典新訳文庫)


J・S・ミルの『自由論』。
岩波版はあるのだけれど、この光文社古典新訳文庫版の訳が面白そう。サン=テグジュペリニーチェチェスタトン等々、読み比べたくなる。

 本書のテーマはいわゆる意思の自由ではない。本書で論じるのは、誤解されやすい哲学用語でいう必然にたいしての自由ではなく、市民的な自由、社会的な自由についてである。逆にいえば、個人にたいして社会が正当に行使できる権力の性質、およびその限界を論じたい。



ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社プラスアルファ新書)

ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社プラスアルファ新書)


『キリスト教は邪教です!』の適菜収氏。 →http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20050622

今、日本を動かしているのは誰だと思いますか?
内閣総理大臣ですか?
財務官僚ですか?
アメリカですか?
いいえ、違います。
B層です。


B層とはマスコミ報道に流されやすい「比較的IQの低い人たち」です。




『旧藩情』、『痩我慢の説』、『明治十年丁丑公論』、『士人処世論』集録。

士人処世論 まえがき
 言うまでもなく、世間にある仕事はさまざまである。これらの仕事の中で、どれが尊く、どれが卑しいというようなことも、ただ人それぞれ好き嫌いがあるというこでしかなく、天が決めた規則があるわけではない。
 私が尊卑を判断するならば、人間社会に大きな影響を及ぼす仕事が尊いとし、その影響が狭く小さいものを卑しいとするだけである。
 それにもかかわらず、今、日本の士人(学問を修め教養のある者)の行動を見ると、世に官吏の職業ほど尊いものはないと思い、ただ仕官することだけに熱中煩悶しているようである。その見苦しい姿は、傍観するにも堪えがたいものがある。




欲しい本はたくさんあるが、

人は本には金を惜しむ。

── 山本夏彦『何用あって月世界へ』