生きているだけが、人間である。
「『天国も死後の世界もない』、英物理学者ホーキング氏が断言」(ロイター通信)
→ http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-21136220110517
「車椅子の物理学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士(69)は、天国とは闇を恐れる人のおとぎ話にすぎないとし、死後の世界があるとの考えを否定した。16日付の英紙ガーディアンに掲載されたインタビューで述べた。
ホーキング博士は「(人間の)脳について、部品が壊れた際に機能を止めるコンピューターと見なしている」とし、「壊れたコンピューターにとって天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人のおとぎ話だ」と述べた。
博士は21歳の時に筋萎縮性側索硬化症(ALS)という進行性の神経疾患と診断され、余命数年とされた。「自分は過去49年間にわたって若くして死ぬという可能性と共生してきた。死を恐れてはいないが、死に急いでもいない。まだまだやりたいことがある」と語った。
また、人々はどのように生きるべきかとの問いに対し「自らの行動の価値を最大化するため努力すべき」と答えた。
1988年の著書「ホーキング、宇宙を語る」で世界中に広く知らるようになった博士は、2010年の著書「The Grand Design(原題)」では宇宙の創造に神の力は必要ないとの主張を展開し、宗教界から批判を浴びている。
「宇宙の創造に神は必要ない=ホーキング博士」(ロイター通信)
→ http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-17074920100903
- 作者: スティーヴンホーキング,レナードムロディナウ,佐藤勝彦
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 93回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
- 作者: Stephen Hawking,Leonard Mlodinow
- 出版社/メーカー: Bantam
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: ハードカバー
- クリック: 28回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
「死ぬ時は、ただ無に帰するのみであるという、このツツマシイ人間のまことの義務に忠実でなければならぬ。私は、これを人間の義務とみるのである。生きているだけが、人間で、あとは、ただ白骨、否、無である。そして、ただ、生きることのみを知ることによって、正義、真実が、生れる。生と死を論ずる宗教だの哲学などに、正義も、真理もありはせぬ。あれは、オモチャだ。」
── 安吾(『不良少年とキリスト』)