NAKAMOTO PERSONAL

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勇者たち

「中国人研修生20人を助け…津波にのまれ不明の日本人に感動の嵐」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110317/chn11031718110006-n1.htm

 東日本大震災で、自社の中国人研修生らを助けるため逃げ遅れ、津波にさらわれたまま行方不明となった宮城県女川町の日本人男性の行動が中国国内で大きな感動を呼んでいる。

 女川町入りした中国国営新華社通信記者の記事によると、地震が発生した11日午後、同町の水産会社「佐藤水産」で研修する大連出身の中国人女性研修生20人が会社の寮の近くでうろたえていたところ、同社の役員の佐藤充さんが「津波が来るぞ」と叫びながら走ってきて、全員を高地にある神社に避難させた。

 研修生の安全を確認した後、佐藤さんは寮に残した妻と娘を捜しに戻ったが、研修生たちが見ている前で津波にさらわれた。研修生の一人が、携帯電話で撮影した映像には、佐藤さんを思って泣き叫ぶ研修生の姿が記録されていた。佐藤さん一家は現在も行方不明のままだという。

 16日付の北京紙「新京報」は「感動」とのカットを付けてこの新華社電を大きく掲載した。インターネットには、「災害時に自分の家族よりも、会社に来ている外国の若者のことを優先する日本人の優しさと責任感に涙した」など多くのコメントが寄せられた。


「自己犠牲50人『最後の防御』 米メディアが原発作業員を絶賛 」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/110316/amr11031619130007-n1.htm

 米メディアのあいだで、相次ぐ爆発と深刻な放射性物質(放射能)漏れに苦しむ福島第1原発に残って作業を続けている50人の作業員への注目が急激に高まっている。16日付米紙ニューヨーク・タイムズは「最後の防御」と題して50人を特集したが、驚くべき自己犠牲の精神に対する称賛の裏側には、この国家的危機に際しても他の電力会社や国際社会の総力を結集できずに手厚い作業体制を敷くことができない日本の対応への疑問やいらだちも透けてみえる。

 「日本を核の大惨事から救う最後の頼みの綱」。ニューヨーク・タイムズは50人をこう表現した上で、「彼らは迷宮のように機器が入り組み、停電で真っ暗になった施設内を、懐中電灯だけを頼りに、防護服とマスクに身を包んではいずり回り、海水注入などの作業にあたっている」と、その献身ぶりを伝えた。

 「だが、被曝(ひばく)限度を超えれば作業員は現場を離れなければならない。さて、どうするのか?」。同じニューヨーク・タイムズの14日付記事は恒常的な人員不足の実態をこう指摘する。

 東電は現場に残った作業員の身元の詳細を明らかにしておらず、同紙は「フェースレス50(顔のない50人)」と表現。厚生労働省が15日、同原発での緊急作業時に限り、放射線の被曝限度を現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げたことを挙げて、「暗黙のうちに自分を犠牲にすることを求められた人々だ」とした。

 日本時間の16日に枝野幸男官房長官が会見で作業員の一時待避を発表した際には、米CNNのコメンテーターが「通訳ミスであってほしい。現場から立ち去るなどあってはならない」と取り乱した様子をみせるなど、すでに世界が息をのんで見守る対象になっている。

 だが、「50人」の自己犠牲に限界があるのは明らかだ。同紙は、東電は「新たな志願を要請しているかもしれない」との推測を述べることで、退職した技術者や、ほかの国内電力会社からの人員招集による“決死隊”の結成を暗に促した。 米CBSテレビは「死をも恐れぬ50人」と勇気をたたえつつも、「作業が長引けば、現在の50人に代わってリスクに向き合う覚悟を持った次のチームを見つけるのはきわめて難しくなる」と指摘している。


「ネットで作業員へ称賛続々『がんばって下さい。勇者のみなさま』 」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110317/dst11031709500016-n1.htm

 東日本大震災で被災し深刻な事故が相次いでいる東京電力福島第1原発。東電の不手際が問題視されているのとは裏腹に、注水作業などにあたる現場の作業員をたたえる声がインターネット上で広がっている。自らを犠牲にし、危険に向き合う作業員。そんな高い“プロ意識”がネットユーザーの琴線に触れるようだ。

 《今、被害を最小限にとどめるために体を張って作業をしてくれている》《おえらいさん方は安全なところで報告を待っているだけでしょうが、現場では必死の対応が続いているはず》

 単文投稿サイト「ツイッター」などでは、原発のトラブルが表面化した当初から、作業員をねぎらう声が絶えなかった。

 そんな中、《逃げずに作業を続けているのも東電です》などという東電女性社員のものとおぼしき日記(現在は削除)が16日にツイッターやブログで“拡散”。《現場で命を懸けて作業にあたっている職員も大勢いることを忘れてはいけない》などとする称賛の声が続々と登場した。

 東京電力をめぐっては、原発4号機で起きた火災の鎮火を確認せず再出火させたり、海水を原子炉に注入するポンプが職員のパトロール中に燃料切れとなり「空だき状態」になったりと、致命的なミスが相次ぐ。


 ただそれでも《批難されるトウデンは経営陣。称賛されるトウデンは現場で奮闘する社員と下請けの人々である》などと、幹部と作業員を明確に分けたコメントも見られる。

 福島第1原発では震災後、800人が働いていたが、放射能漏れを受け、15日午後からは注水作業などに携わる73人を残して撤退。ただ厚生労働省が同日、作業員の被曝線量の上限を、100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げたことを受け、16日からは181人が復旧作業に従事している。

 すでにツイッターには《がんばってください。勇者の皆様》などと、181人のプロの仕事に期待を寄せる書き込みが見受けられる。


「被ばく覚悟!自衛隊ヘリ、決死の放水作戦」( Sponichi Annex )
 → http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/18/kiji/K20110318000447820.html

 東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故で17日夜、自衛隊の消防車両が、冷却機能が停止した3号機の使用済み燃料プールへの放水を行った。高濃度の放射性物質放出を防ぐための前例のない試みで、警視庁の高圧放水車も投入。午前には陸上自衛隊のヘリコプターを使い上空から水を投下したが、周辺の放射線量は下がっていない。危機的状況の打開に向け、被ばくリスクが高い決死の作戦は18日も空陸両面で決行する。

 防衛省などによると、自衛隊の消防車「A―MB―3」など5台と化学防護車が17日午後5時半すぎ、福島第1原発に到着。同7時35分、3号機に向けて放水が始まり、同8時7分までに5台で計30トンを放水した。3号機は爆発などで原子炉建屋の天井や壁が損傷しており、水は開口部から建屋内に届いたようだ。防衛省は当初、9台のポンプ車をホースで連結し、くみ上げた海水を大型の消防車両に送り込んで放水する計画だったが、放射線量が高く車外での作業を懸念。連結せずに5台で放水した。

 警視庁機動隊の高圧放水車も午後7時ごろから約5分間、4トン放水したが中断。警視庁によると、線量計のアラームが鳴り危険と判断した。18日以降は実施しない方針で現地から撤収した。

 これに先立ち午前には、空からの作戦を決行。同8時56分、陸上自衛隊の大型ヘリ「CH47J」2機が仙台市の霞目(かすみのめ)駐屯地を離陸。同9時48分から約15分間、7・5トンの容器に海水を入れて水を投下する作業を2機で計4回実施。水は霧状になって原子炉建屋にかかった。

 陸自は事前に別のヘリで現場上空の放射線量を測定し、高度1000フィート(約300メートル)で4・13ミリシーベルト、高度300フィート(約90メートル)で87・7ミリシーベルトだった。折木良一統合幕僚長によると、投下は300フィートより低い位置から行った。投下後に記者会見した北沢俊美防衛相は「間違いなく3号機にかかった」と評価した。

 前日16日も陸自ヘリが水を投下しようとしたが、放射線量測定の結果、隊員の高レベルの被ばくが避けられないと判断し断念。一夜明けて命懸けの任務が遂行されたが、第1原発敷地内の一部で午前中に3700マイクロシーベルト超だった放射線量は、ヘリによる放水後の午後1時半に4000マイクロシーベルトを超えた。自衛隊消防車の放水前後も約3600マイクロシーベルトで変わらなかった。

 一方、東電はヘリによる水の投下について「水蒸気が建屋から上がった。冷却効果があった」と強調。地上からの放水が遅れた理由については「現場の放射線量が高く、段取りに時間がかかった」とした。

 被ばく覚悟で任務に当たったのは、警視庁警備部の幹部(55)と25〜41歳の10人の機動隊員。11人のうち10人は家庭があるという。陸自は第1ヘリコプター団(千葉県木更津市)が出動し、ヘリ2機に10人が乗り組んだ。

 福島第1原発では3、4号機の使用済み燃料プールの冷却機能が停止し、注水が緊急の課題だが、17日の放水量はプールを満たすのに十分ではない。政府によると、米軍のポンプを輸送中で、防衛省はヘリや消防車による放水を18日も行う方向で検討している。

 ◆A―MB―3 電子制御機構を持った最新鋭の航空自衛隊向け大型化学消防車。航空機に対する消火、人命救助用として1989年度から航空自衛隊第1航空団(浜松基地)などに配備。消火装置は遠隔油圧操作方式で運転室内から放水可能。運転席上部に設置されている高速放水用ノズルは最大で約80メートルの射程距離があり1分間に約6トン放水できる。乗員は5人。総排気量2万CC。車輌重量31.52トン。全長11.95メートル、全幅3.10メートル、全高3.780メートル。

 ◆CH47J 陸上自衛隊所有の大型輸送ヘリコプター。米ボーイング社製で日本向けに改良された機体。川崎重工がライセンス生産。乗員3人(パイロット2、機上整備員1)のほか55人が搭乗可能。全長30メートル18、全高5メートル69。プロペラ直径は18メートル29。国内では阪神・淡路大震災新潟県中越地震などの大規模災害時に出動。またスマトラ島大津波、パキスタン洪水被害の緊急援助では現地に派遣された。

 ▼宮崎慶次大阪大名誉教授(原子力工学) ヘリコプターや地上からの放水で、原子炉容器だけでなく使用済み燃料プール内の貯蔵燃料への注水も可能なことが分かり、最悪のシナリオを回避する展望が開けてきたと思う。露出した燃料棒を水で冷やし、破損の進行も食い止められる。そうなれば、放射線量も減り、現場に人も近づきやすくなる。午前中のヘリでの1回目の水投下後、しばらくして建物内から水蒸気が出たので、効果があったことが分かった。時間を置かずに地上から放水できればさらによかったが、水蒸気爆発を警戒したのかもしれない。放水はあくまで応急措置。大量の水でプールを満たすにはやはり電源の復旧が必要だろう。

 ▼宮健三東京大名誉教授(原子力工学) とにかく使用済み燃料プールを冠水させることが大切。プールにどれだけ水が入るかという観点からすると、ヘリコプターによる水の投下よりも地上からの放水の方がよほど効果的だ。一度冠水させたとしても、使用済み燃料が発熱して水が蒸発するので、失われた分を補給し続ける必要がある。今回地上から自衛隊が放水した30トンでは足りず、継続すべきだ。電源が復旧して海水の注入が可能になれば、正常に近い状態に向かうだろう。


「東電など作業員181人、危険覚悟で復旧作業 福島第1原発 」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031620170089-n1.htm

 東日本大震災で被災し深刻な事故が相次いでいる東京電力福島第1原子力発電所。日増しに放射性物質(放射能)漏れが広がる中、被害の拡大を少しでも食い止める作業には一刻の猶予も許されない。だが、原子炉周辺では健康に大きな影響を与えるほどの放射線が検出されている。深刻な被曝(ひばく)が確実な長時間の作業はとても不可能。多くの作業員は危険を覚悟の上で復旧に当たっている。

 東京電力や協力会社の社員らが現在、現場で復旧作業に当たっているのは1〜3号機だ。使用済み核燃料を貯蔵するプールの水位が下がり、深刻な放射線漏れが懸念される4号機は、危険すぎて近寄れず、モニターで監視するしかない。

 1〜3号機周辺も放射線量は極めて多い。3号機西側では15日、1時間当たりの放射線量が年間被曝限度量の400倍に相当する400ミリシーベルトを計測したが、16日午前時点でもこの数値は減っていない。

 福島第1原発では震災後、800人が働いていたが、放射線漏れを受け、15日午後からは注水作業などに携わる73人を残して撤退。厚生労働省が同日、作業員の労働基準を緩和したことを受けて16日からは181人が復旧作業に就いている。

 ただ、作業には制限が多い。作業員は防護服にガスマスク、ヘルメットに身を包み、被曝した放射線量を測定する計器を身につけながら作業を行う。例えば400ミリシーベルトの放射線量がある地域では、作業時間がわずか37分に限られるなど厳密なチェックが必要だからだ。

 作業内容は、消防車のポンプを格納容器の取水口に取り付けるものなど。1度つなげれば退避できるものの、燃料切れや水を送れないトラブルなどもあり得るため、近くで監視しなければならない。

 また、原子炉の建屋に隣接した2カ所の中央制御室は15日から常駐できなくなり、炉内の温度や水位をチェックするため、中央制御室で短時間の確認作業を行った後、すぐに戻る繰り返し作業が必要だ。

 原発建屋内の水素爆発で吹き飛ばされたがれきも作業の障害となる。がれきの中には放射性物質が含まれている可能性もあり、東電は16日、ブルドーザーなどの重機を使って2、3、4号機周辺のがれきを撤去する作業を始めた。

 安全性が強みとされる日本の原発。しかし、想定を超える事故に直面し、被害を最小限に抑えるための底力が試されている。


「地上放水11人、決死の任務=『リスク承知』−福島第1派遣・警視庁」(時事通信)
 → http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011031700938

 警視庁機動隊の隊員ら11人が17日午後、東日本大震災で被災した福島第1原発に到着し、3号機に向けて放水した。同庁幹部は「リスクは承知の上だ」と語ったが、苦渋の色がにじみ出ていた。
 機動隊員10人、警備2課管理官1人が午後2時57分、第1原発に向かったとの報告を受けた−。同庁警備部幹部は午後3時すぎ、報道陣を前にこう切り出した。
 放水車を操縦する10人は警部補以下の25〜41歳。大半が既婚者だ。放射能防護服に身を包み、被ばくの危険がある現地に赴いた。
 福島第2原発東京電力などと作業手順を確認したが、第1原発に見立てて訓練する時間もないほどの慌ただしさだった。
 同幹部は「現地の放射線のレベルは低くはないと聞いている。(隊員の健康に)リスクがあるのは承知の上だ」と言及。説明中は目を赤くした。
 別の幹部は「ぶっつけ本番で、隊員の緊張はピークだろう」と気遣い、「決死隊だ」と唇をかみしめた。
 「放水した」との報告が現地から入ったのは午後7時すぎ。隊員らは現場に長時間とどまった後、ぎりぎりまで3号機に迫り、約4トンを放水した。
 警察庁は、隊員らが一定の放射線を浴びる可能性は高いとみて、除染など万全の態勢を整えた。同庁幹部は「厳しい任務だが、やり遂げてほしい」と祈るように語っていた。


原発作業員に海外からエール 『50人のヒーローを称えよう』」(J-CAST)
 → http://www.j-cast.com/2011/03/17090752.html

 危険な状態が続く福島第一原子力発電所で、緊急作業にあたる人たちを励ます声が相次いでいる。欧米メディアは特集を組み、作業員の人数が50人と伝えられたことから、「フクシマ・フィフティーズ」と命名するところもある。
 国内でも、ツイッターなどで作業員の身を案じる投稿やコメントが見られる。


数百万人を救おうとしている

 「放射線と炎に勇気を持って立ち向かうわずかな数の技術者が、福島第一原発に残っている。おそらく彼らは、核の惨劇が広がるのを防ぐ最後のとりでだ」
 米ニューヨークタイムズ紙電子版(NYT)2011年3月15日付の記事では、福島第一の作業員を特集している。記事は、「無名の作業員50人が、燃料棒の一部が融解して放射線物質を放出している危険極まりない原子炉に海水を注入して、数百万人の日本人が被爆する危機を防ごうとしている」と続く。東北関東大震災の影響で停電となり、真っ暗な原発施設内を、懐中電灯ひとつを頼りに動く作業員。頻発する爆発音を耳にしながら、放射線から身を守るために白い防護服をまとい、重たい酸素ボンベを背負って作業に携わっていると臨場感をもって伝えている。
 一方でNYTは、原子炉の監視に通常時は1基当たり10〜12人が配置されているが、今回の危機的な状況にもかかわらずほぼ同数の人数しか残されていない点を指摘。また東京電力は、50人の氏名など個人情報を非公開としており、また作業員が疲労、発病した際にどうやって原発から救出するか言及していないと伝えた。
 米3大ネットワークのひとつ「ABC」はニュース番組の中で、「勇敢な作業員たち」と題したリポートを制作。作業に従事する人の家族が、自身の心境をつづったというメールを紹介した。それによると、父親が食料も水も尽きかけた状態で作業を続けているが、父親は「運命だと受け入れている。死刑宣告のようなものだ」と話したそうだ。ABCのウェブ版ニュース3月16日の記事の見出しは「フクシマ・フィフティーズ 危機迫る原発にとどまる50人のヒーロー」だ。
 「フクシマ・フィフティーズ(Fukushima 50)」の呼び名は、米公共放送PBSのニュース記事にも使われている。ツイッターでは、同じ話題を共有できる機能「ハッシュタグ」に「Fukushima50」が加えられ、「多くの人を救おうと命をかけている作業員に神のご加護がありますように」など、国内外から応援のメッセージが続々と書き込まれている。


ノーベル平和賞に値する」!?

 SNSの「フェイスブック」には、「福島原発の50人の英雄を称えよう」と題したページが開設され、すでに2000人近い「ファン」が集まった。福島原発の情勢は、海外でも大変注目されているだけに、コメントを見ると主に英語で、「ヒーローたちの名を知りたい」「世界中が感謝している」「本当に尊敬します」との内容が並ぶ。
 国内でも、ネットを中心に作業員に関する話題が盛んだ。ツイッターに投稿したある女性は、原発業務に従事していた父親が定年まで半年というときに福島第一の事故が発生、「志願」して現地の作業の応援に赴くことを決めたという。「家では頼りなく見える父が、この上なく誇りに感じた」という女性のつぶやきは、米ABCニュースでも紹介された。ツイッターには作業員たちについて、「ノーベル平和賞?彼らはそれに値する」との書き込みもある。
 原発の作業員と称する人物のブログも関心を集めている。自身は福島第二原発に勤務しているが、父親が福島第一で作業をしているという。事故が起きた後の3月16日にもブログを更新し、応援のコメントに「涙が出ます」と喜ぶ一方、父親だけでなく家族とも地震後に連絡がとれていないと嘆く。
 「もし(家族が:編集部注)亡くなっていたとしても、覚悟はできています。途中、何度も助けにいきたかったけど、私情は挟むことはできません」「今私達にできることは、一刻も早く原発を安定させることです」と、強い調子で胸の内を明かしている。携帯電話のブログサービスを利用して開設されているこのブログは、アクセスが殺到して閲覧しづらい状態が続いている。