一日一言
一月二十二日 熊沢蕃山の遺訓(1)
人が自分をほめることを聞くと、小さなことでも喜んでしまい、自分を非難する言葉を聞くと、それが事実であれば驚き、事実でなければ怒る。自分の犯した過ちを改めることができないと、人は皆その人柄を知って、心が曲がっていると言うだろう。人は自分だけがそれをうまく隠し覆えていると思っているものだ。自分の欲するものを求め、なかなか人の戒めを聞き入れないものなのである。これは熊沢蕃山(江戸初期の陽明学者)の教えである。
- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/10/29
- メディア: 新書
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