NAKAMOTO PERSONAL

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ご飯と牛乳

「米飯給食に牛乳『合わない』9割超/神奈川新聞への意見」(カナロコ -- 神奈川新聞)
 → http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivsep0909579/

 「ご飯と牛乳は合う? 合わない?」-。学校給食の定番となっているご飯と牛乳の取り合わせについて紙面と神奈川新聞社のウェブサイト「カナロコ」で意見を募集したところ、牛乳は「好き」という人は全体の半数以上を占めたものの、米飯との取り合わせには、9割以上の人が「合わない」と回答した。ご飯と牛乳の取り合わせに端を発し、味覚や食文化、子どもの健康などについても、さまざまな考えが寄せられた。回答件数は計229件。

■職員食堂で出す?

 「牛乳にご飯のうま味が殺される」というのは、小田原市のボランティア女性(30)。相模原市の女性会社員(35)は「野菜の繊細な味やだしの味の分からない子が増えていると(大人が)嘆く一方で、なぜこんな取り合わせをするのか」と不思議がる。

 「カツ丼に牛乳、刺し身定食に牛乳を飲むだろうか」(東京都江戸川区の女性、34歳)と、取り合わせを例示して異色さを強調する意見も。給食の献立は市町村教委の判断となっているため、東京都立川市の男性(56)は「子どもの健康に牛乳が大事というならば、役所の職員食堂でも職員の健康のために、どんな定食にも牛乳をつけるべきだ」と皮肉った。

 カルシウム摂取には小魚などの伝統的な和食が望ましいとの声は多く、伊勢原市の主婦(36)は「牛乳一辺倒の献立は怠慢。伝統的な和食を継承できずに食育といえるのか」といい、「ご飯に牛乳は違和感がないと言えてしまう世代が栄養士になっていることが問題」と手厳しい。

 一方で、「合わない」としつつも、栄養面から牛乳は必要と考える人も。鎌倉市の女性(22)は「給食の前、もしくは後に飲めばいい」と自助努力を提案。「食後に栄養補助食品として」「薬のつもりで」と、食品よりもサプリメントのように牛乳をとらえる意見も出た。

 「牛乳の脂肪分でおなかいっぱいになって主食や副食が入らず、必要な栄養素が取れず逆効果では」(横浜市都筑区の女性、37歳)との懸念もあった。

■酪農家を思いやり

 小田原市の男性(34)は、ドリアやクリームシチューと米飯の組み合わせなどを挙げ、「現在ではさほど違和感がないのでは」。横浜市港南区の小4の女児(9)は「学校で出る牛乳は大好き」といい、「牛乳を給食の献立から外すとたくさんの牛乳が余ってしまい、酪農家の人はがっかりする」と訴える。

 厚木市の女性は「大人の感覚で伝統の食生活にこだわる方が変」。山梨県の男性会社員(32)も「ご飯と牛乳は合わないという大人の価値観を押しつけるのは疑問」として、子ども自身が納得していれば問題ないとの考えだ。

 違和感なしの人たちの中には、「お茶よりも牛乳の方が得した気分。ペットボトルの牛乳が販売されれば弁当と一緒に買うと思う」(小田原市の男性、33歳)などの声も。だが、合わないと思いながらも給食で毎日ご飯と牛乳を食べている新潟市の男性教員(32)は「慣れてしまった自分が怖い」。

■カフェインも心配

 牛乳の代替案としては、緑茶や麦茶などのお茶類を挙げた人がほとんど。だが、緑茶に含まれるカフェインなどを心配して、水やお湯、麦茶、ほうじ茶などを挙げる声も多かった。横浜市泉区の福祉関係の女性(29)は「牛乳パックを毎日大量に消費しないで、やかんで茶をわかせばいい」と提案した。

 牛乳に代わり「ワカメたっぷりのみそ汁」や吸い物を挙げる声のほか、咀嚼(そしゃく)の妨げになるとして「食事中に飲み物の必要性を感じない」と横浜市泉区の女性(39)。

 一方で、栄養面を考え、「米飯時はお茶と牛乳の両方を出せばいい」(横浜市中区の男性会社員、43歳)「麦茶に少し牛乳を加えるとマイルドで飲みやすくなる」(平塚市の男性、51歳)という“折衷案”や、食後にヨーグルトを付けて栄養を補ったり、牛乳を飲むおやつの時間を設けたりするという案も出た。


確かに、合わないわな。