NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

「内政干渉」

中国の呉儀副首相の会談キャンセル問題。
例によって「朝日・毎日」と「産経・読売」陣営との対決。


朝日と毎日はどちらの国の新聞なのかわからない。
会談キャンセルはあきらかに中国に非があると思うのだが.....。




「日中関係 ああ、なんと不毛な」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/paper/editorial20050525.html

 この問題を「内政干渉」と切り捨ててしまうのには無理がある。侵略戦争の加害者である日本が戦死者をどう追悼するか。そのやり方をめぐって被害者が感情を傷つけられていると言うなら、そうした思いを解く努力をする道義的な責任は加害者側にある。

 ましてA級戦犯の戦争責任は、日本がサンフランシスコ講和条約で東京裁判の判決を受け入れたことで、国際的に決着のついたことである。その責任をあいまいにする靖国参拝に、当事者でもある中国が不信を表明するのを「干渉」とはねつけるわけにはいかない。

「【主張】内政干渉問題 中国の詭弁は通用しない」(産経新聞)
 → http://www.sankei.co.jp/news/050526/morning/editoria.htm

 確かに、日本はサンフランシスコ講和条約で、東京裁判の判決の結果(刑)を受け入れた。しかし、そのことといわゆる「A級戦犯」の死者をどう慰霊するかは、次元の違う問題である。慰霊はその国の伝統や文化に則して行われるもので、外国が口をさしはさむべき問題ではない。

 日中共同声明(昭和四十七年)、日中平和友好条約(昭和五十三年)、日中共同宣言(平成十年)では、いずれも「内政に対する相互不干渉」がうたわれている。中国の対応は明らかに、これらの国際合意に反している。

 朝日新聞は二十五日付社説「ああ、なんと不毛な」で、「A級戦犯の戦争責任」は「国際的に決着のついたこと」とし、「その責任をあいまいにする靖国参拝に、当事者でもある中国が不信を表明するのを『干渉』とはねつけるわけにはいかない」と書いている。中国と同じように、戦争責任と慰霊の問題を混同させた議論である。

「[中国副首相帰国]「最低限の国際マナーに反する」」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050524ig90.htm

 戦没者の追悼はそれぞれの国の文化、伝統に従って行われるものだ。首相の靖国参拝には、日本国内でも賛否両論がある。その論議はあっていい。だが、他国の干渉によって決めることではない。

「社説:日中関係 これ以上冷やしてはならない」(毎日新聞)
 → http://www.mainichi-msn.co.jp/column/shasetsu/news/20050524k0000m070141000c.html

 ところが、小泉首相からの回答は胡主席の期待とは遠いものだった。衆院予算委員会で「他国が干渉すべきではない。いつ行くかは適切に判断する」と、参拝継続に一歩踏み込んだ。

そもそも胡錦涛主席の期待に添うべきなのか!?