「自食作用とガイア理論」
「誕生直後、飢餓状態のマウスは『自給自足』 都研究所」(朝日新聞)
→ http://www.asahi.com/science/update/1106/002.html
生まれた直後で飢餓状態にあるマウスが、自身の細胞のたんぱく質を分解して「自給自足」で生き延びていることが、東京都臨床医学総合研究所の水島昇室長らの研究でわかった。
それを踏まえた上で。
「細胞の持つ『細菌分解機能』発見 遺伝研などが論文発表 」(朝日新聞)
→ http://www.asahi.com/science/update/1106/004.html
病原体に細胞の中まで侵入されてしまうと、もう免疫システムでは防御できないが、細胞自身に病原体を捕獲・分解する仕組みがあることを、国立遺伝学研究所や大阪大のチームがヒトの細胞で突き止めた。この「最後の砦(とりで)」を感染症の予防・治療に利用する研究を進めるという。米科学誌「サイエンス」電子版に論文を発表した。
同研究所の吉森保教授らは、栄養が不足したとき、細胞が自身の細胞質の一部を分解して栄養にあてる「自食作用(オートファジー)」に着目した。
人間は60兆もの命ある細胞の集合体であり、それがひとつの個性を持ち「私」を形作る。
ジェームズ・ラブロック博士は「地球はひとつの生命体である」という仮説、『ガイア理論』提唱するが、人間と細胞の関係も同じように考えることが出来るのかも知れない。
・・・もっとも人間は地球にとって「がん細胞」であるのかも知れないが。
『ジェームズ・ラブロック インタビュー』 http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/interview/010123/
「免疫は、病原性の微生物のみならず、あらゆる「自己でないもの」から「自己」を区別し、個体のアイデンティティを決定する。還元主義的生命科学がしばしば見失っている、個体の生命というものを理解するひとつの入り口である。」
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