NAKAMOTO PERSONAL

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レッテル貼りと印象操作

「【産経抄】安倍政権をおとしめるために仕掛けたレッテル貼りと印象操作は、成果すら見えなくする」(産経新聞
 → http://www.sankei.com/column/news/170729/clm1707290003-n1.html

 「天下の楫(かじ)を取る者が悪くいわれるのは、むかしからのことで、気にはしていない。なれど、疲れてきた……」。作家、池波正太郎さんは代表作の一つ『剣客商売』で、時の最高権力者だった老中、田沼意次にこう苦笑させる。小欄にはとんと縁のない話だが、人の上に立つのも大変である。

 田沼は商業を重視し、鉱山や蝦夷地(北海道)の開発を進めた改革派だった。外国との貿易を拡大して景気をよくした半面、賄賂が横行する「田沼政治」を敷いたと批判され評判を落とした。もっとも賄賂の件は、既得権益を守りたい政敵たちの言いがかりだとの説も根強い。

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が22、23両日に実施した合同世論調査では、安倍晋三首相を「信頼している」との回答が3割を切った。為政者に対する不信は深刻な域に達している。

 フィレンツェの政治思想家、マキャベリはトップの資質を論考した『君主論』で「人はみな外見だけであなたを知り、ごくわずかな人しかじっさいにあなたと接触できない」と指摘し、こう説く。「人はただ結果だけで見てしまう」。

 ならば結果を出すことで信頼を取り戻すしかないが、現状はどうか。28日には、6月の有効求人倍率が43年4カ月ぶりの高水準となったことや、就業者数が54カ月連続で増加したことが発表された。第2次安倍内閣発足以降、日経平均株価は倍増し、自殺者は減り、今年4月1日現在の大学生就職率は過去最高を記録した。

 結果は出ているにもかかわらず、内閣支持率が低下しているのはなぜか。既得権益を手放したくない守旧勢力が、安倍政権をおとしめるために仕掛けたレッテル貼りと印象操作は、具体的成果すら見えなくしてしまう。

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)

君主論 (岩波文庫)

君主論 (岩波文庫)

ところで小林君、

 ところで小林君、この事件では常識では説明のできないような点がいろいろあるね。それをひとつかぞえあげてみようじゃないか、これが探偵学の第一課なんだよ。

── 明智小五郎『少年探偵団』


昭和40年7月28日 江戸川乱歩 没

 そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました。
「二十面相」というのは、毎日毎日、新聞記事をにぎわしている、ふしぎな盗賊のあだ名です。その賊は二十のまったくちがった顔を持っているといわれていました。つまり、変装がとびきりじょうずなのです。

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 このお話は、そういう出没自在、神変ふかしぎの怪賊と、日本一の名探偵明智小五郎との、力と力、知恵と知恵、火花をちらす、一騎うちの大闘争の物語です。
 大探偵明智小五郎には、小林芳雄という少年助手があります。このかわいらしい小探偵の、リスのようにびんしょうな活動も、なかなかの見ものでありましょう。
 さて、前おきはこのくらいにして、いよいよ物語にうつることにします。

── 江戸川乱歩『怪人二十面相』

([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック)

([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック)

みんなの少年探偵団(全4巻)

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僕たちの好きな怪人二十面相 (別冊宝島 1587)

僕たちの好きな怪人二十面相 (別冊宝島 1587)

靴磨き

after / before


旅人に曰く、

新しすぎる靴はいやだよ。

── スナフキン(『スナフキンの名言集』)

遊歩大全 (ヤマケイ文庫)

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歩く (一般書)

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